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[I ♥ 建築] ギャラクシーとソウル駅高架公園

    ソウル駅高架公園の工事が真っ最中だ。完成すれば、既存の自動車高架とは違い歩行者に繋がる公園が周辺に一味違う活力を与えるものと期待している。しかし、筆者はこの公園計画を見るたびに恥ずかしい。ソウル駅高架公演はニューヨークのハイライン(High Line)をそのまま真似たものであるためだ。そのためソウル駅高架公園を見れば、常に他人のものだけを真似するコピーキャットの限界を抜け出すことができない韓国の素顔を見るようで恥ずかしい。

    都市の建築には適切な変化と挑戦が必要だ。だからオ・セフン市長の「漢江ルネッサンス」も支持し、パク・ウォンスン市長の再生建築中心の開発も支持する。どちらも建築というスペクトルにて一部分を占める戦略だ。この二人は方法は違うが、未来に対するビジョンを持って仕事する姿勢だ。慎重を口実に、検討だけしながら足踏みするよりもずっとましだ。二人の市長の計画には良いプロジェクトが多い。しかしいくつかの主要プロジェクトが海外の事例ととても似ていることが残念だ。

    海外の成功事例を見て学び、真似ることは良い学びの姿勢だ。われわれの近代化がそうであり、成功的だった。そんな簡単な成功公式に酔いしれ、今ではわれわれが世界ではじめて試みることもできるのに、未だに真似てばかりだ。新しいことを少し試みてみようとすれば常に「先進国の成功事例」を探して来いという発注先の姿勢が問題だ。失敗に対する責任回避、挑戦精神の不足だ。数年前にパク市長はニューヨークのハイライン高架公園を訪問し、ソウル駅高架公園を推進し、先日同じくパク市長はニューヨークのローライン地下公園を訪問して乙支路世宗路に地下公園を推進している。立ち遅れた地下商店街を公園に変えるという試みは支持する。しかしいつになれば「先進国踏査後推進」という公式から抜け出すことができるだろうか。こんな姿勢ではiPhoneが作られた後にギャラクシーを作るという後の祭りとなるだろう。ギャラクシーだけを作っても金は稼ぐことができる。
  • 毎日経済_ユ・ヒョンジュン弘益大建築学科教授 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-10-07 16:24:32