記事一覧

ニュース

数字経済

テクノロジー

コラム

ビューティー

カルチャー

エンタメ

旅行

韓国Q&A

新造語辞典

もっと! コリア (Motto! KOREA)
コラム > 総合

来年「雇用の絶壁」失業率3.9%予想…景気後退・構造調整の影響

    造船業などの企業構造調整と景気低迷の影響で、来年は「雇用の絶壁」が迫るという悲観的な見通しが出てきた。来年の失業率は3.9%に達して16年ぶりに最も高い水準に突きあがり、今年に比べた就業者数の増加幅は、2009年の世界金融危機以来で最も低いレベルに減少する見通しだ。

    韓国労働研究院は30日、「2016年労働市場評価と2017年雇用見通し」報告書を発表し、来年の失業率は3.9%に達すると予想した。これは2001年(4.0%)以来の16年ぶりで最も高い水準だ。

    今年との対比での就業者数の増加幅は28万4000人を記録すると予想され、2009年の世界金融危機以降で最も低い。前年対比で今年に入り10月までの就業者数の増加幅が29万6000人にとどまっている点を勘案すれば、2年連続で30万人以下に落ちる可能性は高くなるだろう。パン・ハナム労働研究院長は「雇用萎縮が深く懸念されている状況」だとし、「政府は来年の就業者数を増やすために、取りうるすべての手段を講ずる必要がある」と語った。

    このうえ最近の実体経済は引き続き下り坂なので、来年の「雇用の絶壁」に対する懸念と景気後退の不安はさらに高まっている。

    工業生産は2カ月連続で減少した。製造業の稼働率も2009年の世界金融危機以降で最低に近く、景気後退の不安感が大きくなっている。

    この日、統計庁が発表した産業活動動向によると、10月の業界全体の生産は前月比で0.4%減少した。去る9月の業界全体の生産が0.8%減ったことに続き、2カ月連続で減少した。

    キム・グァンソブ統計庁経済統計局長は、「生産ラインが保守作業に入るなどの理由で、一次金属部門の実績が良くなかった」とし、「サムソンギャラクシーノート7の中断の影響で、通信・放送機器の側も振るわなかった」と語った。

    10月の製造業の平均稼働率は9月比で1.3%ポイント下落した70.3%となった。 2009年3月には69.9%だったが、ほぼこのレベルまで降りてきたわけだ。サービス業の生産も、金融・保険業1.2%と運輸業2.0%が減少し、9月に比べて全体で0.2%減少した。
  • 毎日経済 ソ・ドンチョル記者/キム・セウン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-11-30 20:36:40