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[韓国100大CEO] イ・チョリョン現代海上副会長…現場と従業員を取りまとめて実績にも新風

    イ・チョリョン現代海上副会長は、2013年の司令塔に復帰したあとから今年まで、毎年100大CEOに名前が上がる常連だ。イ・チョリョン副会長は昨年2月に任期が終わったあとに再び再任に成功し、来る2019年まで現代海上を率いる。

    イ・チョリョン副会長をよく知っている人は誰もが彼を「気さくで親しみやすいCEO」に挙げることを躊躇わない。損保業界幹部は「イ・チョリョン副会長は従業員の慶弔に誰よりも先に駆けつけるかと思うと、官用車と運転手がいるにも関わらず地下鉄を愛用して出退勤時に5号線に乗る現代海上従業員にサプライズもする。それだけでなく、普段は読書を楽しんでいて良い本を発見するたびに従業員にプレゼントをすることもある」とほのめかした。

    イ・チョリョン副会長のもう一つの競争力は、どんなCEOよりも現場をよく訪れるという点にある。「机で思い浮かべる漠然とした考えではなく、現場で聞く生の声の中に会社経営の答えがある」というのがイ・チョリョン副会長の持論だ。実際に彼は2007年に初めて代表取締役に就任した時から、毎年暇さえあれば全国を回って営業現場を巡回する。

    イ・チョリョン副会長は「忙しい時間を割いて訪問した席だったが、その中で本当に大切なことを得た。現場の従業員の努力で現代海上が今の場所に来ているということをもう一度感じた。現場で見て聞いた提案と苦衷はすぐに検討し、改善が必要な部分は可能な限り変えようと努力した」と自評した。

    現場と従業員を取りまとめると、実績は自然と付いてきた。2016年、現代海上は一般・長期・自動車のすべての保険種目で収益性中心の成長を見せた。2016年の元受保険料は12兆5827億ウォンで、前年比3.8%増加した。自動車保険は2015年のハイカーダイレクト統合以来オンラインチャネルの実績が安定的に増加して15.4%成長、長期保険は収益性の高い保障保険を中心に成長して前年比0.1%増加した。一方、損害率は一般・長期・自動車など全種目で改善され、前年比2.3%減少する成果を出した。

    イ・チョリョン副会長が打ち出した今年の経営糸口は、収益中心の経営・営業競争力の向上・将来をリードする基盤構築などの3種類だ。近ごろ保険業界は政府の規制緩和政策によって営業競争がますます激しくなり、新会計制度(IFRS17)・財務健全性の強化に資本拡充負担が加重されている。

    彼は「損益をベースに売上目標を達成し、損害率・事業費率を継続的に改善させる。投資ポートフォリオの多様化に資産運用収益を拡大するなど収益中心の経営活動にも一層邁進する」とし「また、本業の競争力強化のために商品・サービスの競争力を高め、店舗・オンライン営業などのチャネル別収益性・効率性の向上のための努力もおろそかにしない」との意志を固めた。
  • 毎経エコノミー 第1901号 | 入力 2017-05-13 06:54:35