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[韓国100大CEO] 丁太暎現代カード、キャピタル、コマーシャル副会長…製造業+金融協業の模範事例に

    現代カード、キャピタル、コマーシャルの丁太暎(チョン・テヨン)副会長が今年も100大CEOに名前を上げた。すでに13回目だ。毎経エコノミーが100大CEOを選定して以来、1度もリストから抜けたことはない。

    創造性と革新のアイコンと呼ばれる彼は、今年海外で成果を大きく収めた。1996年に国内初の割賦金融会社として発足した現代キャピタルは、資産規模20兆ウォンを超える国内最大の与信専門金融会社だ。丁太暎副会長は、現代・起亜自動車との海外同伴進出製造業と金融協業の模範事例を作り上げたと評価されている。製造業と金融が別に進出するよりも、金融が製造販売を支援する形で同伴進出をするときに相乗効果が大きいという点を立証した。

    昨年は現代キャピタルドイツ法人が欧州中央銀行(ECB)から非EU諸国の金融会社として初めて設立認可を受けた。丁太暎副会長は、米国、中国、ヨーロッパ、インド、ブラジル、ロシアなど世界9か所に拠点を構築し、今年から本格的に市場を開拓する。現代キャピタルの海外進出事例はシン・ジェユン元金融委員長とハ・ヨング銀行連合会長から公開的な賛辞を受けた。また現代キャピタルABS(資産流動化証券)は民間金融長期調達優秀発行事例として選定され、2014年9月に開催されたG20財務長官会議で紹介された。銀行を含む金融圏をあわせて、国内の金融会社がG20財務長官会議と国際証券監督機構(IOSCO)報告書で優秀事例に選ばれたのは初めてのことだ。

    丁太暎副会長がグローバル企業のDNAを吸収したという点も評価に値する。2004年にGEが現代キャピタルに43%の持分を直接投資するように導き、企業文化・リスク・商品・人材など全分野にわたってグローバル金融文化を受け入れた。またサンタンデールとのパートナーシップで欧州進出の基盤を固めた。

    カード業界の革新を牽引してきた彼は最近、再び1歩進んだモデルを発表した。カード会社が類似商品を競争的に発表するなか、顧客は必要なサービスや特典の数に従って複数枚のカードを発行する必要があった。またカード割引の特典を受けるためには、前月利用実績や割引回数・上限設定などの不便さを甘受しなければならなかった。丁太暎副会長はこのような不便さを改善するために「ポイント積立」と「キャッシュバック」を中心に、大々的な商品ポートフォリオの再編を断行した。ポイントマーケティング代名詞である「現代カードM」とキャッシュバックサービスが主力である「現代カードX」に単純化した。

    このように厳しい条件なしに利用金額に応じて大きな特典を与える「現代カードChapter2」は競合他社のベンチマーキング対象になり、「ルールセッター」としての彼の能力を証明した。

    また、国内金融会社の中で最初にシリコンバレー事務所であるデジタルキャンプを運営している会社でもある。デジタルキャンプはシリコンバレー地域の利点を最大限に活用し、先進の金融技術と技法をサービスに取り入れる役割をする。今年、北京に第2のデジタルキャンプを設立する予定だ。
  • 毎経エコノミー 1901号 | 入力 2017-06-10 09:06:07