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[筆洞情談] 「タイム」の表紙モデル

    2011年5月24日付けで発行された米国の時事週刊誌 「タイム」の表紙写真は衝撃的だった。西方国家の 「オサマ・ビン・ラディン」の顔には赤いマジックで「X」が書かれていた。彼が米軍特殊部隊によって射殺された直後のことだった。ヘッドラインは「ビンラディンの終末(THE END OF BINLADEN)」だった。タイムの表紙写真に「X」が書かれたのは、合計5回だ。4回は、ドイツのアドルフ・ヒトラー総統、イラクのサダム・フセイン元大統領、アルカイダのアブー・ムスアブ・アッ=ザルカーウィー指導者など悪名高い世界のリーダーたちが死んだ時だった。残りの1回は日本が第二次大戦で降伏したときに「X」が書かれた日章旗が表紙を飾った。巨岳たちの死だが、「X」が書かれた顔写真を表紙に使うことができるのは100年近くの歴史を持ったタイムの権威と影響力を見せる大きな部分だ。

    タイムは全世界からスポットライトを浴びている人物を毎週カバーストーリーとして扱っている。タイムの表紙登場は、かなりの重量感と存在感のある人物であることが認められた証拠で、個人たちは相当な名誉として感じる。

    タイムの表紙モデルになった韓国の人物は、主に大統領だ。李承晩、朴正煕、全斗煥、盧泰愚、金泳三、金大中、盧武鉉、朴槿恵など全大統領たちが表紙に顔を上げた。当時の見出しを見ると、米国が診断した韓国の時代相を読むことができる。朴正煕元大統領には 「韓国:新しい危険たち(KOREA:NEW DANGERS)」、朴槿恵前大統領には「独裁者の娘(STRONGMAN`S DAUGHTER)」というタイトルが走った。最近タイムのアジア版には「協商家(The Negotiator) - 金正恩を扱う次期韓国の指導者を狙う文在寅(ムン・シェイン)」というタイトルで文在寅大統領を扱った。金正恩朝鮮労働党委員長も2012年2月に登場した。世界を恐怖に追い込む彼の邪悪な影響力を考慮すると、表紙モデルに値するだろう。最近ドナルド・トランプ米国大統領は 「偽タイム表紙」で恥が続く形になった。トランプグループが自社所有のゴルフクラブ4か所にトランプ大統領が登場したタイムの表紙の額縁を飾っていたのだが、すべてが偽物ということが明らかになった。タイトルは「ドナルド・トランプ 『アプレンティス(TV番組)』大ヒット」だった。

    発行日は2009年3月1日と表記されているが実際の発行日は3月2日で、表紙モデルは映画俳優のケイト・ウィンスレットだった。トランプはタイムの表紙を合計11回飾ったのだが、なぜ偽物を作成したのかは明らかにされていない。タイム側はトランプ財団にこれを下ろすように公式的に要請をした。偽ニュースに猛攻撃を浴びせるトランプが偽ニュースでゴルフ場の壁を飾った格好になったため、皮肉であることに変わりはない。
  • 毎日経済 シム・ユニ論説委員 | (C) mk.co.kr | 入力 2017-07-02 07:43:55