記事一覧

ニュース

数字経済

テクノロジー

コラム

ビューティー

カルチャー

エンタメ

旅行

韓国Q&A

新造語辞典

もっと! コリア (Motto! KOREA)
コラム > オピニオン

[筆洞情談] 立秋猛暑

    日曜日である去る6日、慶南密陽の日中の気温が摂氏39度を記録した。大人たちは口を揃えて「このような暑さは人生で初めてだ」と話した。昨日は二十四節気の中で立秋だったが、全国平均は33度を超える暑さが続いた。立秋のときに暑かったのは今年だけではない。2012年の立秋の日、ソウルの日中の気温は36.7度を記録して立秋猛暑という表現がそのとき既に出ていた。

    季節の変化を反映する二十四節気は、中国が周の時代に作られた。紀元前11世紀ごろから紀元前256年ごろなのだが、太陽の位置を基準に季節ごとに6個ずつに分けた。陰暦とは別に、陽暦をその時も使っていたという意味だ。暑さや寒さに加えて雨、種、日較差、露、霜、氷、雪などを農事日と関連付けて表現した。夏の節気には、立夏、小滿、芒種、夏至、小暑、大暑があり、秋の節気には立秋、処暑、白露、秋分、寒露、霜降とつながる。

    節気を太陽の位置で分けたが、実際の気温は地面と海の変化にも影響を受けるため、必ずしも直結されるわけではない。6月22日である夏至に最高高度角のため最も強い日差しを発射するのだが、それ以降に土地が熱くなるには1か月余りが、海が暖められるのには2か月余りかかる。7月末から8月末までがより暑くなる理屈だ。2005年に更新された夏の地球温度の最高記録は2012年に変わったのだが、以後2014年からは毎年新記録を立てている。今年の夏も塗り替えるのは明らかだ。

    立秋にも秋が含まれているが、気温で計算をするならば真夏に該当する。百姓たちが王に氷を献上するのも、立夏から立秋までだったという記録もある。昔も今も立秋には暑かったと見ることができる。23日の処暑の頃から、暑さから離れていって秋に差し掛かるわけだ。

    二十四節気が中国の季節変化を基準に作られたのならば、韓国の気候を反映した節日は旧正月、寒食、端午、秋夕、小・中・末の三伏だといえる。私たちの祖先は、二十四節気とは別に7つの節日を別々に設けたのだ。

    ひとつ追加するのならば節気とは別に「候」という単位もあった。1か月のなかで5日を1侯、または初侯と呼んだ。2侯や次侯は15日、3侯または末侯は25日だ。農業を営むときの気候の流れに合わせ、10日ごとにすべきことを先祖たちはこのような別の概念で区分したのだから、実に知恵に溢れているといえるだろう。
  • 毎日経済 ユン・ギョンホ論説委員 | (C) mk.co.kr | 入力 2017-08-12 09:00:00