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12年連続トップの仁川空港、世界空港サービス評価から「名誉引退」

    世界の空港サービスの標本になってきた仁川空港が、「頂上」から自ら王冠を下ろした。

    仁川国際空港公社(社長チョン・イルヨン)は17日午後(現地時間)、モーリシャスで開かれた国際空港協議会(ACI)主管の世界空港サービス評価(ASQ)授賞式にて12年連続でトップ空港賞を受賞したあと、今年の評価からは参加しないと宣言した。

    去る4月、チョン・イルヨン社長はカタールのドーハで開かれたACIのアジア・太平洋地域本部理事会および総会で、理事の資格で参加をして伝達した内容を再確認した。

    2016年ASQ評価で世界1900以上の空港をおさえて世界ランキング1位になった仁川空港はこの日、アジア太平洋最高空港賞、年間旅客4000万人以上の大型空港賞、アジア太平洋大型空港最高空港賞を受賞した。

    特に今回のASQ12連覇は昨年初めの手荷物遅延事態、密入国事件などの悪材料を踏んで成し遂げた成果なため、より価値のあるものだと評価されている。

    授賞式に参加した世界の主要空港関係者らは、12連覇という大きな業績を成して去ることになった仁川空港に、尊敬の意を示した。

    ACIは唯一無二の成績を記録し、世界の空港サービス水準の向上に寄与した仁川空港の功労を認め、「特別功労賞」を授与した。

    2001年に開港した仁川空港はサービス部門で頭角を表し、ACIが評価するASQのルールを変えるほどの強大な地位を誇ってきた。2005年、空港業界のノーベル賞と呼ばれるASQ総合部門1位を皮切りに7年連続で1位を占めると、米国やヨーロッパ地域の空港から妬みが爆発し始めた。結局、ACIは2012年にカナダのカルガリーで開かれた第24回世界総会で総合評価部門に該当する「世界最高空港賞」を廃止し、受賞部門を地域・旅客規模別に再調整した

    当時に空港業界では、ASQ7連覇を成し遂げた仁川空港を牽制するための措置と評価が出ることもあった。それ以降世界最高の空港賞は廃止されたが、グローバルランキングは引き続き公開されて仁川空港は昨年まで12年連続で世界1位という記録を打ち立てた。

    仁川空港はASQ10連覇をし、名誉の殿堂に上がった2014年に出口戦略を試みたがACIの引き止めにより継続して評価を受け、それから3年後である今年に名誉引退という終止符を打つことになった。

    チョン・イルヨン社長は「ASQ12連覇や特別功労賞の受賞は、国民の信頼や政府による積極的な支援、5万の空港家族の努力による成果だ」とし、「来年初めの第2旅客ターミナル開港後にも、サービスを着実に改善していく」と伝えた。
  • 毎日経済 チ・ホング記者 / 写真=仁川国際空港公社 | (C) mk.co.kr | 入力 2017-10-18 14:23:53