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サムスン電子、グラフィックDRAM量産開始…速度・容量が従来製品の2倍

  • サムスン電子は人工知能(AI)やマシンラーニングのような新しい需要先に合った、高性能メモリ製品を相次いで発表している。 PC用やサーバ用、モバイル用のDRAMに続いてグラフィックDRAMにまでメモリ業界初の10ナノ級プロセスを適用し、競合他社が真似できないほど先を行く「超格差戦略」を進めている。

    サムスン電子は18日、現存するグラフィックDRAMの中で最も処理速度の速い「16ギガビット(Gb)GDDR 6」の量産を開始したと明らかにした。グラフィックDRAMはPCと映像再生機器や高性能ゲーム機などで、グラフィックスカードの命令を受けて動画やグラフィックスを処理するために特化されたメモリー半導体だ。

    サムスン電子は2014年、世界初で毎秒8Gbの「20ナノ8Gb GDDR 5 DRAM」を生産したことに続き、先月からさらに速度と容量を2倍以上に高めた業界初の「10ナノ級16Gb GDDR 6グラフィックDRAM」の量産体制に突入した。速度は従来品よりも2倍以上も速いながらも低消費電力設計で、電力効率は35%以上も向上した。超高画質(FHD)級の映像48編をわずか1秒で読み取って処理することができるレベルだ。

    特にAIとバーチャルリアリティ(VR)や8K超高精細(UHD)映像のように、多量のデータを高速で処理する必要があるIT企業の需要を満たすことと思われる。急速に変化する道路走行状況をリアルタイムで高速認識して処理する必要がある自律走行車のデータ処理にも使用することができる。

    競合他社のSKハイニックスやマイクロンもすべて、今年からGDDR 6の量産に入っているが、製品の競争力には差があると思われる。 SKハイニックスは20ナノ台前半のマイクロプロセスを利用しており、マイクロンの場合は20ナノ半ばのマイクロプロセスで製品を開発するだろうと業界はにらんでいる。

    一方、GDDR 6は毎秒の転送速度はHBMに比べていちじるしく劣るが、相対的に価格が低いため、ハイスペックゲームなどを楽しむPCや仮想通貨採掘機にも搭載される製品だ。市場調査会社のガートナーによると、今年のグラフィックスカード用DRAMの搭載容量は平均2.2GBで、2021年には平均4.1GBに増え、年平均で17%水準の成長を継続する見込みだ。
  • 毎日経済_イ・ドンイン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2018-01-18 17:28:23