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財閥「会長の息子たち」…新しい財界の主役に

  • 「497世代」のオーナーグループが財界の主役として浮上している。公定資産を基準にして30大グループ(公企業を含む)のうちLG、韓進、現代デパートグループなどの3カ所はすでに「40代総帥」システムだ。


    40代のオーナー経営者は1970年代に生まれ、1990年代に大学に通った「X世代」だ。若いオーナー経営のポイントは「実用」だ。非主力部門は整理し、将来の成長事業に果敢な投資を惜しまない。今後、韓国財界をリードする497経営者に市場が注目する理由だ。 14日の財界によると、具光謨(ク・グァンモ)LGグループ会長(43)は今月29日に就任2年目を迎える。 LGグループの持株会社(株)LGは2018年6月29日の理事会と株主総会を経て、当時のク・グァンモLG電子常務を(株)LG代表取締役会長に選任した。ク会長は2年のあいだにグループの体質を変えたという評価を得ている。 LGはこれまでの保守的な経営から、果敢な買収・合併などを通じて急速に将来の競争力を確保している。

    ク・グァンモ会長が注目した未来のビジネスは、インフォテイメントなどの電装事業だ。 LG電子は豪州の自動車用照明企業ZKW社を、LG化学は米国の自動車接着剤企業ユニシール(Uniseal)社を買収するなど、電装事業の強化に速度を加えている。 LG電子が買収した産業用ロボット専門企業のロボスター(Robostar)社も将来のための投資だ。このほかLG生活健康は化粧品事業のグローバル化の次元で、日エバメール(evermere)社と米ニューエイボン(New Avon)社を買収した。今年はヨーロッパの化粧品ブランドのフィジオゲル(Physiogel)社のアジア・北米事業権を獲得した。

    LGユープラスはCJハローの買収を仕上げて、LGハロービジョン(LG HelloVision)を発足させた。 (株)LGはまた、ク会長体制後で初めて子会社の株式を買い入れた。ク会長が白羽の矢を立てたのはLGユープラスだ。(株)LGは約900億ウォンを投入して、LGテレコム株を36.05%から37.66%に拡大した。グループの将来のポートフォリオを強化するという次元だ。

    非中核事業に対しては迅速に事業構造を改変している。ク会長の就任後、LG電子はLGヒューエルセルシステムズ(LG Fuel Cell Systems)とハイエンテク(Hi-entech)社、そしてLG日立ウォーターソリューションを売却した。(株)LGは今年初めにLG CNS株の35%を処分し、(株)LGの子会社であるS&I社は昨年、消耗材料の購入(MRO)会社サーブワン(SearvOne)社の株式60.1%を売却した。 LGグループはまた最近、LG電子とLG化学そしてLG商社が持っていた中国の北京ツインタワー(双子座大厦)の株式を売却し、現金約1兆3700億ウォンを確保した。流動性確保のためだ。

    趙源泰(チョ・ウォンテ)韓進グループ会長(44)は、就任1年のあいだにグループを刷新したという評価を受けている。今年から持株会社である韓進KALの理事会議長と代表取締役を分離した。また韓進KALと大韓航空などの主要グループ企業の保証委員会とガバナンス委員会は、社外取締役候補者推薦委員会をすべて社外取締役で構成した。

    航空業は最近の「コロナ19」で危機に直面しながら、韓進グループは非主力資産の売却にも乗り出した。大韓航空はソウル市鍾路区松覬洞(そんひょんどん)の土地と、王山レジャー開発や済州パラダイスホテルなどの売却を進めている。物流会社である韓進(ハンジン)は最近、ロッテレンタルにレンタカー部門を売却した。世界の貨物輸送第6位の大韓航空はチョ会長が期待をかける事業だ。旅客の売上げは減っている。しかしコロナ19で増えた防疫物資・生活必需品が航空機に移動しつつ、第2四半期の航空貨物の売上げは前年同期比で100%以上の増加が予想される。

    鄭志宣(チョン・ヂソン)現代百貨店グループ会長(48)も、M&Aと新規事業への進出に積極的だ。チョン会長はこれまで、衣類メーカーのハンサムと家具会社リバート、SKネットワークスのファッション部門、ハンファL&Cなどを買収し、デパートに偏った事業ポートフォリオを多様化した。昨年にはハンサムがハンサムグローバルと現代G&Fを吸収合併し、規模を大きくした。今年の2月に現代百貨店グループは東大門免税店をオープンし、9月には仁川空港に免税店をオープンする。また年内に大田と南楊州にアウトレットをオープンする計画だ。来年は汝矣島に新しいデパートがオープンする。 2015年のディキューブシティ店のオープン以来で、6年ぶりのソウル地域でのデパート出店だ。非主力事業は整理している。現代百貨店グループは総合有線放送事業者の現代HCNをM&A市場に売りに出した。

    サムソン家4世の中ではハンソルケミカルのチョ・ヨンジュ社長(41)が目立つ。父親はチョ・ドンヒョク ハンソルケミカル会長であり、チョ会長は故李秉喆(イ・ビョンチョル)サムスングループ創業者の長女の故イ・インフイ ハンソルグループ顧問の長男だ。チョ社長は2014年に会社の経営に参加した。 2013年には280億ウォンに過ぎなかったハンソルケミカルの営業利益は、昨年は1114億ウォン増加した。今年の第1四半期の営業利益は前年同期比で25%増加した。

    GSでは許昌秀(ホ・チャンス)GS建設会長の長男の許允洪(ホ・ユンホン)GS建設社長(41)が経営の前面に乗り出した。ホ社長は新事業部門の代表と事業支援室長を務めている。ホ社長は昨年末に社長に昇進した後、新事業にスピードを加えている。インドの太陽光発電市場への進出をはじめ、二次電池のリサイクル事業、モジュラー住宅ビジネスなどに飛び込んだ。 GS建設はデータセンター事業にも進出しており、資産運用会社(ジベスコ)も設立した。今年の第1四半期における新事業部門の売上げは前年同期比で45%増加し、営業利益は黒字転換に成功した。

    キム・ナムホDB金融研究所副社長(45)はDBグループの最大株主だ。経営権のための株式はすでに確保した。同氏はDBアイアンドシー(16.83%)とDB損害保険(9.01%)の最大株主だ。 DBアイアンドシーはDBハイテックとDBメタル、DB損害保険はDB生命保険とDB金融投資などを支配している。最近、キム副社長は大株主としての責任を果たし、DBメタルのワークアウト卒業をもたらした。先月、DBメタルは571億ウォン規模の有償増資払込を完了し、債権団の管理から脱した。

    朴大永(パク・テヨン)ハイト眞露副社長(42)は、会社成長の立役者の一人だ。パク・テヨン副社長は営業総括とマーケティングおよび新事業開発などを担当しているが、第1四半期のハイト眞露の売上げは前年同期との比較で26%増えた。第1四半期の営業利益は昨年の41億ウォンの赤字から今年は561億ウォンを記録して黒字転換した。ハイト眞露の株価も昨年5月末の2万ウォンから、今月12日には4万200ウォンと2倍以上に上昇した。

    LSグループでは具本赫(ク・ボンヒョク)イェスコホールディングス副社長(43)とク・ボンギュLSエムトロン副社長(41)が479世代だ。ク・ボンヒョク副社長は故ク・ジャミョンLSニッコー銅製錬会長の長男であり、ク・ボンギュ副社長は具滋鎏(ク・ヂャヨプ)LS電線会長の長男だ。

    中堅グループの中ではキム・ソクファン ハンセイエス24ホールディングス副会長(46)、ユン・サンヒョン韓国コルマ副会長(46)、クォン・ミンソクIS東西代表(42)などが財界をリードする二世経営者としてあげられる。

    資本市場研究院のイ・ヒョソプ専任研究委員は、「40代のオーナーはデジタル技術革新と非対面消費への変化を自ら体験した世代で、新成長産業の発掘のために果敢な投資を行うだろう」と説明した。財界関係者は「最近、バスケットボールの皇帝マイケル・ジョーダンとシカゴ・ブルズの1990年代の黄金期を扱ったネットフリックス『マイケル・ジョーダン: ラストダンス 』が40代に人気」だとし、「ク・グァンモ会長などは学生時代にNBA(米プロバスケットボール)を見て、バスケットボールバトルをしていたことがしみじみと思い出される」とした。
  • 毎日経済_チョン・スンファン財界・韓商専門記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2020-06-15 15:04:44