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韓、クリスマス「通行禁止」になるか…専門家ら「今や緊急災害状況」

  • 新規感染者と死亡者・重症患者が急増し、社会的距離の確保「第3段階」への格上げ圧迫はますます高まっている。

    政府は医療・防疫状況と社会的条件・合意などを考慮して、距離の確保「3段階」へ格上げするかどうかを決定する方針だ。中央事故収拾本部のユン・テホ防疫総括班長は、「3段階は最後の強力な措置であり、自営業者に広範囲の被害を惹起することから、各中央部処や自治体、生活防疫委員会を含む専門家らの意見を収斂し、段階格上げについて深く検討している」とし、「患者の数だけでなく、防疫・医療の対応余力や感染再生指数を基にした今後の流行の見通し、危篤・重症患者と60代以上の高齢患者の割合、距離の確保の効果が充分に発揮できる社会的条件と合意などを総合的に考慮するつもり」だと述べた。

    中央事故収拾本部のソン・ヨンレ戦略企画班長は、「(3段階への格上げは)社会・経済的被害があまりにも大きく、確実に効果を担保するべきだが、これには国民的同意と参加が最大化されて凝集される、そのような状況がとても重要だ」とし、「わが国の医療システムと防疫対応余力が現在の状況ではどうなのか、とても耐えられない状況なのか、持ちこたえることができる状況なの、などを判断することも非常に重要な基準になるだろう」と説明した。

    政府は現在、距離の確保が防疫措置と関連した内容を微調整する作業も行っている。ソン・ヨンレ戦略企画班長は、「3次流行は地域社会の流行の底辺がかなり広く、小規模の家族・知人の集まりなどを通じた感染事例も多数現れているが、このような部分を考慮して合わせていく必要がある」と述べた。例えば3段階での集合禁止の基準が「10人以上」なら、これを「5人以上」に強化する案が議論される。既に週間の地域発生の一日平均確定者は832.6人で、第3段階の基準(全国一日平均800~1000人以上、またはダブリングなどの急激な患者の増加)を満たしていた。感染症の専門家らは、第3段階への格上げが必要だと口をそろえた。

    翰林大学江南聖心病院のイ・ジェガプ感染内科教授は、「先月に社会的距離の確保を改編し、1段階に下げて生活の中の精密防疫を実施し、流行を抑制するという意図が失敗した」とし、「3次流行が始まった後も1~2週ずつ、一歩遅れて手順を改善しただけでなく、粗雑な中間段階で国民の警戒心も生かせないままに、流行を抑えられない状況を招いた。今回も時を逃すと全国民に通行制限のような極端な処方を下すこともありうる」と述べた。

    ミョンジ病院のイ・ワンジュン理事長も、「現状ではすぐの3段階格上げは避けらないと思え、今回のクリスマスは通行禁止下ですごすこともあるという不吉な予感が現実化している」とし、「時期を逃したという側面はあるが、とりあえず今は自責や責任攻防よりも、現在状況を突破するために互いの知恵を集めなければならない」と述べた。

    一部の専門家らは、距離の確保を3段階に格上げすると食料品や眼鏡、医薬品などの必須設備を除く商店はほとんど運営を中断したり、食堂もテイクアウトや配達のみ許可しなければならないと提案することが伝えられた。

    確定者が急激に増えて、危篤・重症患者と死亡者も急増している。

    2日のあいだに25人が亡くなって、死亡者数は16日現在で累積612人だ。ユン班長は「療養病院・介護施設の集団発症で高齢者確定者が多く発生した」とし、「80・90代の高齢者と基底疾患者は免疫力が落ちて症状が急激に悪化し、手をくだすことができない状況に発展するケースが多い」と述べた。危篤・重症患者の規模も21人増えて226人を記録した。このことから病床不足の問題も深刻化している。中央事故収拾本部によると、15日現在ですぐに使用可能な集中治療病床は全国に40床で、首都圏には3床だけだ。その中でもソウルに1床と仁川に2床の病床が残っており、京畿道はゼロだ。政府は病床の活用度を高めるために「準重症患者の治療病床」まで導入した。

    専門家らは重患者の治療能力になる専門病院を確保しなければならないと助言する。イ・ワンジュン理事長は重症患者の急増と関連し、「1次流行時に大邱・慶北地域の経験を参照して、当時のトンサン病院のような機能を果たす病院を作るべきだ。公立病院のうちで集中治療の能力がある大規模な病院(専門人材がいる病院)を、少なくとも2つ以上を専門病院に変えなければならない」と語った。

    ソウル大学医学部のホン・ユンチョル予防医学教授は、「緊急災害状況」だとし、「距離の確保第3段階への格上げ必要だと思う、現在の危機は3段階への格上げだけで解決される問題ではない。今は医療的な対応が社会的距離の確保などの防疫よりさらに重要になった状況だ」と強調した。続いて「集中治療病床を作ることが問題ではなく、人材のために多く増やすことができない」と憂慮した。
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  • 毎日経済_イ・ビョンムン医療専門記者/チョン・スルギ記者/ユン・ジウォン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2020-12-16 17:41:39