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韓国建材業界の「王会長」鄭相永氏死去…60年守った現場去る


    • 1988年、KCC驪州工場1号機の火入れ式で、鄭周永(チョン・ヂュヨン)現代グループ名誉会長(左)と鄭相永(チョン・サンヨン)KCC名誉会長が火入れ作業をしている。 [写真提供=KCC]


    国内建材市場を掘り起こした鄭相永(チョン・サンヨン)KCC名誉会長が去る30日に享年86歳で死去した。


    1958年にスレート製造企業「金剛スレート工業株式会社」を創業した後、資産基準(2020年11兆ウォン)では財界32位の総合建材メーカーKCCに育てた故人は、「産業報国」精神でこの60年間、国内企業の中では最も長く現場を守った。先進国が活躍していた塗料(1974年)とガラス(1987年)およびシリコン(2003年)事業に次々と進出し、建築・産業資材の国産化に邁進して成功を収めることができたのは故人の粘り強さのおかげだ。

    鄭名誉会長は「王会長」と呼ばれた故鄭周永(チョン・ヂュヨン)現代グループ名誉会長の末弟で、外貌や話し方などがそっくりであることから「リトル鄭周永」と呼ばれることもあった。故人も最も尊敬する人として、兄である「鄭周永名誉会長」をあげた。

    特に故人の「チョン家」に対する自尊心は格別で、2003年に甥の嫁であるヒョン・ジョンウン現代グループ会長と「?叔の乱」を繰り広げたりもした。当時、鄭名誉会長は「現代グループの経営権はチョン氏一家のもの」とし「現代」に対する格別の愛情を見せた。遺族には夫人のチョ・ウンジュ女史とチョン・モンジンKCC会長、チョン・モンイクKCCグラス会長、チョン・モンヨルKCC建設会長などの3男がある。霊安所はソウル峨山病院で、出棺は3日午前9時だ。

    鄭名誉会長の死去で、汎現代家を率いた「ヨン(永)」字を使う創業第一世代の時代も幕を下ろすことになった。現代グループが第1世代である鄭周永名誉会長(2001年死去)をはじめ、鄭世永(チョ・セヨン)現代産業開発名誉会長(2005年)、鄭順永(チョン・スニョン)星宇グループ名誉会長(2005年)、鄭仁永(チョン・イニョン)漢拏グループ名誉会長(2006年)、鄭熙永(チョン・ヒヨン)夫人(2015年)などが既にこの世を去った。
  • 毎日経済_アン・ビョンジュン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2021-01-31 22:49:43