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新造語辞典

もっと! コリア (Motto! KOREA)
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  • タイトル
    キロギアッパ:기러기아빠
  • 解説
    ハングル:기러기아빠

    ハングル発音:キロギアッパ

    解説:良い大学を出ても成功が保障されない厳しい世界。息子や娘をアメリカなどに留学させ、妻まで子供の世話のための付き添いで海外に送り出し、学費や生活費を稼ぐため単身残って骨身を削り働く父が「キロギアッパ」だ。

    数多い鳥の中から「キロギ(雁)」の名前をとった理由は、この鳥が「つがいに対する貞節」が強い鳥だからだ。いまだに韓国では、婚需の礼物や贈り物にキロギを贈るが、これは黒いモリカラク(髪の毛)が白髪になるまで愛しながら暮らすという意味だ。

    生活費が足りなくなれば、子どもの世話をしていた母親が働き口を探したりもする。そのうち、ともすれば夫婦の間に距離ができる場合も生じる。体が遠く離れていると、心も枯れるもの。妻の収入が夫を上回るようになると、キロギアッパが離婚を宣言される場合も生じる。このような状況までには至らなくても、妻と子どもたちから見放されたような気分になるほど、キロギアッパは孤独の身になる。そこで、このような不祥事を未然に防ぐため、キロギアッパは金を借りてでも、家族がどのように暮らしているか現地視察する。

    しかしキロギアッパの中には、飛行機に乗れるキロギアッパを羨ましがる人もいる。経済的な事情から、家族訪問を夢にも見られない父親のことを「ペンギンアッパ」という。飛ぶのはおろか歩くことももどかしい鳥に寄せて、自分の体ひとつを管理するだけでもせいいっぱいの父親のことを言う。

    一方、財力にゆとりがあるのでいつでも家族に会いに行くことができ、小遣いも十分に与えられる父親は、鳥の中の王者「トクスリ(鷲)アッパ」に属する。鳥たちに序列があるように、一人暮らしの父親社会にも序列があるわけだ。