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新造語辞典

もっと! コリア (Motto! KOREA)
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  • タイトル
    タンホバク:단호박
  • 解説
    ハングル:단호박

    ハングル発音:タンホバク

    意味:断固とした人、または断固とした発言

    本来はカボチャの一種だ。俗語では断固とした人。特に、口説いてくる男性を断固として突き放す女性を指す。断固(단호、ダンホ)とカボチャ(단호박、ダンホバク)の発音が似ていることから誕生した、一種のダジャレだ。

    カボチャの花がどのような花か知っているだろうか。このような花だ。

    花の虜になっている人たちでさえも、とても綺麗だ、素敵だとは言い難い姿だ。そのため、韓国では昔から「カボチャの花は花ではないのか?」という言葉を使ってきた。「ブサイクでも女性は女性だ」という意味だ。「カボチャに線を引けばスイカになるのか?」という、やや憎らしい言葉もあった。

    それでもカボチャが韓国人にひたすら憎しみの対象だったわけではない。「カボチャが蔓ごと転がって来る」(韓国のことわざで予期せぬ幸運が訪れること、棚から牡丹餅)というふうに福の象徴でもあった。西洋では好感を持つ人をカボチャに例えたりもした。さらに恋人を「パンプキン(Pumpkin)」と呼ぶこともあるのは、カボチャが蜂蜜やキャンディーのような甘い味であるため、honeyという意味で使われるようだ。

    カボチャが韓国人の食卓によく上がるようになったのは実は最近のことだ。健康食品ブームが起きながら、人気を集めた野菜だ。

    カボチャが断固とした人を意味するようになったのも、それほど古い話ではない。最初はあまり面白くないユーモアの1つだった。韓国のオヤジギャクの一種だ。

    女性が男性に心を許すか許さないか悩みながら焦らせるときに、
    「気を揉ませますね、ベビーカーですか(애태우시네요, 유모차세요?)」(애태운다=「赤ちゃんを乗せる」と「気苦労させる」のふたつの意味をかけたもの)
    「迫力がありますね、薄力粉ですか(박력있으시네요, 박력분이세요?)」(박력=迫力と薄力)
    「断固としていますね、かぼちゃですか(단호하시네요, 단호박이세요?)」(단호하다=断固、단호박=カボチャ)

    ところで、口説いてくる男性を断固として拒絶する女性がかっこよく見えたのか、このような会話がインターネットに広がりながら、「カボチャ女」として流行に乗り、断固とした人(特に女性)をカボチャと称するようになった。

    おそらくカボチャ女が断固とした人として通じるようになった背景には、2000年代初めにインターネットに流れたカボチャ怪談も一役買っているだろう。

    実際、怪談と断定するには難しい話だが、結婚した新妻が手術を受けて横になっている夫に、腫れを抑えるのに効力があるというカボチャを食べさせようとカボチャを買ったことがいきさつだ。カボチャを半分に裂いた瞬間、うじゃうじゃする虫を発見した。仰天する事態だが新妻は虫をすべて捕まえ殺した後、かぼちゃを煮て、夫に与えたという話だ。虫を捕まえる過程で虫が四方八方に跳ね、押しつぶしても死なず、ゴミ箱に掃き入れると、抜け出そうと頑張るのか「パチンパチン」と音が聞こえたそうだ。

    このような過程がリアルに描写されたため「すごい新妻」と言われた。ここまで来れば断固だという賞賛を聞くに値しないだろうか。