ハングル：홈술족

ハングル発音：ホムスルジョク

意味：홈（Home）＋술（酒）＋족（族）という合成語。家でお酒を飲む人。一人でお酒を飲むホンスルジョクに続いて出てきた造語。居酒屋や食堂ではなく、自宅で一人で飲酒を楽しむ人を意味する。

解説：以前、大人にお酒を学ぶ時、なるべく一人でお酒を飲むことを警戒しろという教えを受けた。
ややもするとアルコール依存症に陥ることを心配してのことだ。

お酒は暮らしに活力を吹き込んでくれる時もある。
悲しみを我慢するのが困難な時、一杯のお酒で心配事を吹き飛ばしてしまうこともあり、困難の中で成し遂げた成果はお酒一杯に昇華されたりもする。
お酒は知人たちとの関係を保ってくれ、食欲を掻き立ててもくれる。

一人でお酒を飲むことは、人の間で起こる喜怒哀楽とは若干距離が遠いかのようでもある。ただお酒が好きで飲むことを意味する。もちろん、一人で孤独を慰め、他人に話せない苦痛を減らし、自らを励まし、祝うためにグラスを傾けることもあるだろう。

しかし、一人でお酒を飲むことが癖になると、最終的にお酒が好きでお酒を飲むことになる。

もちろん、一日3杯、これ以上はいけない。このような基準を定めて徹底的に守れるのなら何の問題もない。ところが、お酒がそのような節制を容認するだろうか。ほどなくお酒が身体と心を制御しようとする。

お酒で身体に異常が生じ、出勤時間が遅くなって、鼻先が赤くなっても、家にさえ帰ってくれば一人でグラスを持っている自分を発見することになるだろう。
「もうちょっと休み休み飲め」
このような声を聞きたくなく、対人関係を避けて自宅でお酒を飲むようになるだろう。これではいけないと落ち着こうとするが、お酒を探がす自分が醜くなるが、瓶を空ける自分に出会うになるだろう。

居酒屋で一人でお酒を飲むことはまだ大丈夫だ。周りに見る目があるからだ。一人で暮らし、一人でお酒を飲むホムスル、本当に心配になる。

流通業者は、ホムスルジョクを狙った商品を発売している。イカ、カワハギの干物、ビーフジャーキーなどのおつまみ類と、居酒屋で価格の負担で飲みにくいが自宅で一人で飲むのに適したプレミアム酒も披露している。

景気が良くなく、居酒屋の代わりに自宅で飲む人を狙うというが、このような商術がややもするとアルコール中毒者を増やすことに、悪い影響を与えるのではないかと心配にもなる。