ハングル：~빠

ハングル発音：~パ

意味：狂信的な追従者またはそのような集団

解説：ひとつの対象（人物、事物）に狂ったように執着している人や団体のこと。他人に危害を与えたり不快感を誘発してもこれを無視するファンのことだ。

自分が追従する対象への情熱から他人に被害を及ぼす行為を「パジッ（빠짓）」という。

~パ（接尾辭）として多く使われる。

ノパ（노빠 / ノ・ムヒョン大統領の狂信的な追従者）、オルパ（얼빠 / 顔を見てファンになった人のこと）などなど○○パが溢れている。

パの起源は「オッパブデ（오빠부대 / オッパ部隊）」だと言われている。アイドル歌手が大衆化する前から俳優や歌手を熱烈に追いかけるオッパ部隊の女子高生、女子中学生をパスニと呼んでいた。男子学生はパドリだ。

男子学生たちは、ナ・フナ、ナム・ジン、チョ・ヨンピル、ソ・テジを追いかける女子学生たちの行動を理解できなかった。ソ・テジが帰国する日にはパスニが空港を占拠し、H.O.Tのリードボーカルのカンタが飲酒運転と当て逃げの疑いで警察署で調査を受けた朝、パスニたちは警察署のホームページを占拠して事件の調査を担当した刑事と、これを報道した記者を敵視して攻撃した。

常識的に納得できないパスニたちの行動に「狂ったのか？」という言葉が自然と使われた。

その後、FIN.K.L、少女時代、Wonder Girlsが登場して男子学生たちもパに参加することになった。

パスニであろうが、パドリであろうが、すべては彼らが〇○パだからだという認識ができて熱狂的な集団を意味する接尾辞としての地位を獲得した。

○○パとファンは異なる

パたちの共通点は、自分が追従する対象が無条件に正しいと主張し、これを排斥するいかなるものも容認しない部分だ。ここにさらに追従する対象を脅かす競争相手は全部敵視する。

ただし最近では、ただの俳優や歌手に夢中になっているファンが「私は○○パ」と自称することも多く、パとファンの差が減る傾向にある。

歌手のオッパ部隊に由来してはいるが、追従する対象は歌手や俳優から、政治家、スポーツスター、特定の歴史観へと広がり、パも多様化している。