ハングル：부캐

ハングル発音：ブケ

意味：本来の自分の姿ではなく新しいキャラクター(サブキャラ）

解説：

サブキャラクター（副캐릭터、ブケリクト）の略語。ゲームから由来しオフラインで本来の自分の姿ではなく新しいキャラクターとして活動することまで意味が拡張された。対義語はボンケ（本来のキャラクター）。

ゲームをしてみた人は分かるだろう。
多くのキャラクターが飛び交う空間で、1つのキャラクターで活動していると少しは退屈で変身をしてみたいという欲求があるということだ。

オンラインゲームでの変身は自由だ。
私が望み実行すればそれで結構だ。
戦士がウィザードになったりドラゴンに変身したりすることもできる。

もちろん、ボンケがある程度のレベルに上がれば可能だと思う。
ボンケも初心者なのに、ブケで暮らしていては、いたるところで殴られて傷つくだけだろう。

オフラインでも同じだ。
「ブケブーム」を巻き起こしたユ・ジェソク、Rain、イ・ヒョリ、キム・ジョンミン、キム・シニョン、シン・ボンソンなどボンケの人気がなかったらブケも大きな人気を集めることはできなかっただろう。



日本人はブケの門を開いた先駆者として北野武を思い浮かべるかもしれない。
監督が制作会社との摩擦で降板し映画が制作できない危機に置かれると、主演俳優にキャスティングされていた彼が制作会社を説得してメガホンを取り監督としてデビューした。その後、『HANA-BI』や『ソナチネ』などの傑出した作品を披露し映画監督としての名声を得た。だが元々職業であるコメディアンとして活動していた頃は髪を黄色く染めて「ビートたけし」になりきり2つのキャラクターのアイデンティティを確固たるものにしていた。


だからといってブケを有名人の遊びとして「私には関係のないこと」とあきらめる必要はない。
平凡なサラリーマンでも趣味を活かせばいくらでも変身が可能だ。

実際、会社員の中にはピラティスの講師、調理師などとして活動している人も多い。
それ副業じゃないだろうか？
そうかな？ そうだね。ブケと副業は区別しにくい。