ハングル：깜지

ハングル発音：カムジ

意味：暗記すべき事項をノートが真っ黒に見えるほどぎっしりと書き留めておく暗記法

解説：


暗記すべき事項をノートが真っ黒に見えるほどぎっしりと書き留めておく暗記法。「パッパギ（빡빡이）」または「パクチ（빡지）」とも呼ぶ。

2002年から7年間放送されたアメリカの犯罪ドラマ『名探偵モンク』にこんなエピソードがある。金鉱を発見して金持ちになった男性が死に彼が発掘した金が消えてしまう。どこに金を隠しておいたんだろう。唯一の手掛かりは彼が書いたという日記だ。

「金は日記の中にある」

リビングの壁を取り囲んでいる本棚には日記がぎっしり詰まっている。金を引き出したい人たちが、いくら日記をのぞいても頭を悩ますばかりで、どこに隠したのか到底手がかりを見つけることができなかったのだ。

ムンクが秘密を突き止める。秤に本をかけてみると薄い日記一冊が厚い本より重いという事実から秘密を解く。銀行を信じなかった金塊の主人は金を溶かした後、真っ黒いインクと混ぜて日記を書いたという事実だ。

下の写真のようにだ。

こんな文が書かれた本を燃やすと金が出るだろうか？

「カムジ」はそんな文章ではない。
暗記するように同じ文章を繰り返して書く文だ。頭ごなしに覚えるのが一番だと思った英語の先生は、同じ文章を20回以上書いてこいという宿題を出したりもした。弱い生徒たちはボールペンを2~4個ずつ重ねて書く方法を使ったりもした。

暗記用の他に反省文として使われたりもした。このような時には机に座って書く代わりに、机の下であぐらをかくような形で座って書く罰ゲームもやった。書く文章は自分の行動に対する反省文、または明心宝鑑などの倫理に関する内容だ。

2019年にはオランダのプロサッカーチームでカムジ罰ゲームがあった。サッカーチームAFCアヤックス（ajax）は19歳の選手キエル・スヘルペン（Kjell Scherpen）を迎え入れる際、「アヤックスはオランダ最高のチームだ」という文章を1,000回書くよう条件をつけた。キエル・スヘルペンが以前所属チームでSNSでアヤックスをディスするコメントを載せたことがあり、スカウトによる論争を静めるためのアイデアだったそうだ。