ハングル：짤방

ハングル発音：チャルバン

意味：インターネット上に漂う画像ファイル

解説：チャルバンとは本来、チャルリム（削除される）バンジ（防止）の略語だ。掲示板に投稿したときに、書き込みが削除されることを防ぐために一緒に貼る写真や動画を指す言葉だ。写真や動画を貼る行為をチャルバンと呼んだりもする。現在は意味が拡張されて、「削除防止」という目的と関係なく、インターネット空間に漂う様々な画像ファイルを総称する言葉として使われる。

チャルバンという新造語ができたのは「DCインサイド」（略してDC）というウェブサイトだ。デジタルカメラ専門のサイトだったDCでは、投稿するときにはテーマにそった写真を一緒に添付しないと、管理者によってその投稿が削除されていた。これを防止するために、投稿する人がなんでもいいから画像や添付したことが始まりとなった。

チャルバンとして貼るイメージが、大体において猟奇ギャラリー（掲示板）などから持ってきた可笑しかったり、不思議な写真であり、後にはチャルバンが「面白い写真」と同義語であるかのように使われるようになった。それ以来、記事に自動的にチャルバンを挿入する場合が多くなり、「削除防止」という本来の意味は衰退し、記事に貼るイメージという意味になった。

漫画やアニメ作品で壊れたキャラクターや芸能人の瞬間をとらえたキャプチャー画像がチャルバンとして再誕生する場合が多い。そのため、イメージの良かった芸能人が瞬間的に崩れたシーンを捉えたキャプチャーのことを「チャルバン」と呼ぶこともある。

以下はチャルバンの種類だ。

・ヒョムチャル（혐짤） - 嫌悪（ヒョムオ）すべきチャルバンのことだ。嫌悪感と不快感を与える写真や動画に対して免疫が生じると、意外と中毒となって見続けたりすることもある。問題は嫌悪感の基準が人によって異なることだが、ヒョムチャルを流布したからと法に触れることはない。
・チョンファ（정화、浄化） - 美少女やきれいな女性芸能人、犬、猫などのかわいい動物、風景写真を貼る行為。
・ヤチャル（야짤） - 色っぽい（ヤハン）チャルバンのことだ。一般的に露出がある場合にヤチャルとして扱われるが、場合によっては水着のグラビア写真や、下着やランジェリー姿の写真もヤチャルに分類される。
・ウムチャル（움짤） - 動く（ウムジギヌン）チャルバンのこと。
・プルチャル（플짤） - フラッシュ（プルレッシ）チャルバンのこと。動画のように音が一緒に聞こえるのがほとんどだが、映像なしで音だけ出てくるプルチャルもある。後者の場合、ウムチャル（음짤）とも呼ばれる。
・ウンコルサ（은꼴사） - 密かに刺激を受ける写真
・テコルサ（대꼴사） - 大変に刺激を受ける写真
・ウォッコルサ（위꼴사） - 胃を刺激する、何か食べたくなる写真

ちなみにDCインサイドで流行したチァルバングの中に、どんな音楽とでもシンクロするウムチャルがあり、これを「魔法のチャルバン」と呼んだ。古典的なゲームである「カラテカ」を利用して作成されたウムチャルで、ピアノ曲、バラード曲、ダンス曲、ヘビーメタル、さらに世界各国の民謡とも満点のシンクロ率を誇った。