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新造語辞典

もっと! コリア (Motto! KOREA)
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  • タイトル
    ヨルチョンペイ:열정페이
  • 解説
    ハングル:열정페이

    ハングル発音:ヨルジョンペイ(ヨルチョンペイ)

    意味:その人の情熱を利用して、低賃金や無給で仕事をさせること、ヨルチョン(열정、熱情)とペイ(페이、Pay)の合成語

    解説:無給または非常に少ない給料を与えながら就業準備生を搾取する行為。またはこれを皮肉して言う言葉。

    上記の説明は、NAVERのオープン辞書に載っている説明だ。間違った説明ではないが、これはヨルチョンペイというよりは、単純な賃金搾取に近い。

    次の2つの例を見てみよう。

    A. 「就職先が余りなく、応募をしても書類審査で落ちるのが常で、こんな場所で週に70時間ずつ働いています。最低賃金にも満たないちょっとの現金を受け取りながら、完全にヨルチョンペイですよね」

    B.「オールドミスのキムさんは仕事に埋もれて暮らしている。非正規職で給料も多くないが、自分のキャリアを積む機会だと思って、週末勤務もいとわない。もちろん休日勤務だからと別途の手当はない。何事にも積極的なうえに、時には素晴らしいアイデアや企画案を出して、上司から実力も認められる。時々、「会社で実力を認めながら、なぜお金をこれだけしかくれないのか」と悲しくもなるけど、一人で上司の悪口を言いながら、再び仕事に戻る。

    Aはヨルチョンペイではなく、単なる賃金搾取の現場だ。ヨルチョンペイは、技術移転や業務習得などもっともらしい理由をつけて、このような条件に魅了された若者の労働力を無料で得ようとする事業主が行う行為だ。ヨルチョンペイは文字通り搾取をされる対象が情熱を持って仕事をしていてこそ、該当する言葉だ。厳密な意味ではそうだ。

    このため、単純労務職での低賃金はヨルチョンペイというより賃金搾取に該当する。

    飲食店の見習いシェフやパン屋、漫画家、ヘアデザイナーなどの弟子は、ヨルチョンペイと見ることも難しいが、名前だけ弟子で、実際のノウハウは教えてくれずに雑用だけさせるのであれば、ヨルチョンペイになる。

    教授がこき使う大学院生、一日18時間以上働く医師、弁護士、会計士、低給料の下位職公務員、趣味として無給で奉仕するアーティスト志望生もヨルチョンペイに含ませるには無理がある。