記事一覧

ニュース

数字経済

テクノロジー

コラム

ビューティー

カルチャー

エンタメ

旅行

韓国Q&A

新造語辞典

もっと! コリア (Motto! KOREA)
HOME > 新造語辞典

  • タイトル
    イムグムピクジェ(賃金ピーク制):임금피크제
  • 解説
    ハングル:임금피크제

    ハングル発音:イムグムピクジェ

    意味:賃金ピーク制

    解説:年齢の高い従業員を追い出す代わりに賃金を削って、定年まで雇用を保証する制度だ。

    定年退職を当たり前のように思っていた1990年代半ば以前までは考えることすらできなかった制度。しかし、韓国が通貨危機を経験した1990年代後半以降、年齢の高い従業員が会社で居場所を失いながら導入を推進することになった制度だ。

    この制度と関連して注目すべき単語は「オリュクト(五六盜)」だ。「56歳まで会社にいたら盗人」だという言葉を聞くほどに高齢の賃金労働者に対する圧迫はひどかった。重役になることができなかった年齢の高い従業員は生産性が下がるのに賃金は高いという理由から、企業が構造調整を行うたびに、退出順位1位となった。

    年齢の高い従業員が職場から出た後、自営業に進出することにより、自営業市場の競争が激化して、社会の不安要素として作用し、高齢者の就業問題が青年失業とともに社会問題の一つの軸を成しながら、賃金ピーク制が本格的に取り上げられ始めた。

    韓国では2001年から一部の金融機関で同様の制度を採用したが、「仕事を分かち合う」という意味での賃金ピーク制は2003年7月1日から信用保証基金が実施したのが初めてだ。

    信用保証基金は58歳まで定年を保証する代わりに、55歳になる年から1年目には本来受け取っていた賃金の75%、2年目には55%、3年目には35%を受け取るようにした。

    賃金ピーク制は、高齢者の失業問題をある程度緩和することができ、企業では人件費の負担を軽減することができるという利点がある。しかし、この制度を悪用した場合、企業が年齢の高い従業員の賃金を能力や適性とは無関係に一律に削ることができ、別名、鉄の炊飯器(鉄のように固い生計手段)と呼ばれる公営企業では、老齢労働者を抱えていく近道として悪用される可能性がある点が問題として指摘されている。