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新造語辞典

もっと! コリア (Motto! KOREA)
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  • タイトル
    ケサクパン:캐삭빵
  • 解説
    ハングル:캐삭빵

    ハングル発音:ケサクパン(ケサッパン)

    意味:負けたら自分のキャラクターもしくは自分自身を削除する対決

    解説:「キャラクター削除パン(캐릭터 삭제 빵)」を短くした言葉だ。文字通り、キャラクター削除をかけて行われる対決を意味する。良心的に責任を負わせる約束をして行う対決という特性を持つ。

    オンラインで主に使われていたが、その後、オフラインで自らの敗北を認めて退いたり、過ちを犯して公職から退く場合にも、使われるようになった。

    この言葉は、オンラインゲームに由来した。ほとんどがキーバトル(Key Battle)を繰り広げた結果、感情が高ぶって行われる場合が多い。ケサクパンが行われた後、負けた方がキャラクターを削除しない場合、大きな非難を甘受しなければならない。良心さえ売った人間、良心もない人間扱いを受けることになるわけだ。

    オフラインでも行われている。2013年に起こった事件を例に挙げると、建設請負業者として一緒に働いていたチーム長と従業員が事あるごとに小競り合いを起こした末に、「負けた人が会社を辞める」という覚書を書いて拳の対決を繰り広げた。

    その年の7月、格闘技の道場で対決が行われたのだが、チーム長がKO負けしてしまった。しかし約束とは異なり、チーム長は会社をやめなかった。

    キャラクターを削除しなかったということが原因となり、3カ月後に再び対決を繰り広げることになってのだが、殴られたチーム長は会社を辞める代わりに従業員を暴行容疑で告発したが、警察の調査の結果、双方暴行の事実が明らかになり、2人とも立件され、この事実が会社に知られて2人とも仕事をクビになった。

    もっと深刻な例を一つ。

    学生のための全面的な無償給食に反対していた2011年当時、オ・セフンソウル市長がソウル市長職をかけて住民投票を行ったが、投票率がマジノ線である33.3%にはるかに及ばない25.7%にとどまり、投票箱を開けて見ることもできないままオ市長の敗北に終わった。

    その後、オ・セフン氏はソウル市長から退いた後、韓国の政治史上類例がない、いやこれからもないであろうセルフ弾劾を断行して、ソウル市のサイトからキャラクターを消した。まさにケサクパンの典型だ。