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新造語辞典

もっと! コリア (Motto! KOREA)
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  • タイトル
    トルジャンチ:돌잔치
  • 解説
    ハングル:돌잔치

    ハングル発音:トルジャンチ

    意味:子どもの一歳の誕生日会、親戚や知り合いを招いて専用の会場で行われる場合が多い

    解説:祝宴の膳の前に置かれた赤ん坊がよろめき、転んで泣く。母親が急いで赤ん坊を抱いてなだめた後、もう一度祝宴の膳の前に立たせる。赤ん坊は母親を眺めながら今にも泣き出しそうにしている。

    「あの子は大きくなって何になるだろうか」

    トルジャンチに集まった親戚を見るのがきまり悪かったのか、祖父が舌打ちをしながら一言投げかける。言葉が通じたのか、赤ん坊は祝宴の膳に手を伸ばし、本・車・弓・現金を掴んだかと思うと、おいしそうな餅を握りしめた。

    「飢えることはないようだな」。おじいさんは内心失望した様子だ。

    これはあるトルジャンチの風景だ。乳児の死亡率が高かった昔、赤ん坊が生まれて一番最初の誕生日の「トル」には、壮大な宴を開いた。そして、家族全員が祝宴の膳に集まって写真を撮った。昔、大家族が撮ったトル写真といえば、10歳を越える前にこの世を去った子どもの写真である場合がたびたびあったため、トル写真は最初で最後の写真になることがある。

    トルジャンチには、赤ん坊が今後つつがなくよく育つことを願う気持ちが込められている。それに加え、あれこれと物を置いて赤ん坊の将来を占った。ようやく1歳になった赤ん坊が握りしめた物は、子どもが先天的に好きな物であるはずだと、今後どう成長するかを推し量ることができるという意味だ。男の赤ん坊が本と筆を掴むと学者、弓を掴むと将軍になるだろうと思われ、女の赤ん坊が糸やハサミを掴むと長男の嫁としてふさわしいと思われた。

    しかし、最近ではお金が最高だとみなされ、赤ん坊がお金を掴むように両親がなにげなく誘導する場合もある。

    アパートが立ち並ぶようになってからは、家より大きなレストランを借りてトルジャンチをする家庭が増えたが、最高級ホテルでもよくトルジャンチが開かれる。トルジャンチの招待状をもらったなら、祝賀金を入れる封筒を準備しなければならない。