ハングル：엔트으리

ハングル発音：エントウリ

解説：政界はもちろんのこと、拳の世界ですらなかなか見かけることのない義理。お金の前では裏切りと陰謀が横行する現代社会においては男たちに必ず必要な徳目である。しかし、義理を守って物議をかもした男がいる。

ワールドカップ韓国サッカー代表チームの監督ホン・ミョンボ。ホン・ミョンボ監督がW杯代表エントリーにいわゆる「ホン・ミョンボの子供たち」と呼ばれる選手たちを大挙して入れたところ、あるネットユーザーはエントリーをパロディして「エントウリ」という言葉でこれを皮肉った。

エントウリは、エントリーと義理（＝의리 / ウリ）を合わせて作った造語。ブラジルのワールドカップ予選では1分け2敗のひどい成績を収めたホン・ミョンボ号は発足直後から世間の非難に苦しめられた。そして非難の核心は、義理であった。

ホン監督は義理のために自ら定めた原則、すなわち、所属チームの試合に出ていなければ抜擢しないという自分の言葉を覆した。所属チームで出場の機会さえ​​つかめない朴主永（パク・チュヨン）をはじめ、ユン・ソギョン、キム・チャンス、チ・ドンウォンなどを選択した一方で、Kリーグで大活躍している有望な人材を除外した。

長い間、自分と同じ釜の飯を食べて、ロンドンオリンピックで成果を出した選手たちに対する信頼と義理のためにサッカーファンを失望させたという批判からホン監督は逃げることができない。