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新造語辞典

もっと! コリア (Motto! KOREA)
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  • タイトル
    カムメク(カンメク):감맥
  • 解説
    ハングル:감맥

    ハングル発音:カムメク/カンメク

    解説:
    ジャガイモ(감자、カムジャ)+ビール(맥주、メクチュ)でカムメク(감맥)。

    実際にジャガイモはビールのおつまみに過ぎないのでビールが先に来るのが道理(?)だろうが、慣例上後ろに回された。慣例とは、「チキン+ビール」のチメクが既に普通名詞のように使われているからだ。つまりカムメクとはジャガイモがチキンを押し出してビールのおつまみの位置を占めたものだ。

    フライドポテトは、ハンバーガーやチキンを食べるときに付属してくる(お金はかかるが)サイドメニューだった。よくビールを扱う店で客が注文したつまみを出す前にピーナッツやフライドポテト、ポテトチップなどを出していた。お酒のおつまみの世界で助演に過ぎなかったジャガイモを堂々と主演に抜擢したのは生ビール専門店だった。 もしかしたら、カムメクという言葉自体が消費者の間で自然発生的に流布したというよりは、ジャガイモを前面に出した生ビール専門店のマーケティングが作り上げた言葉として見るほうが正しいのかもしれない。カムメクセット商品を作った生ビールチェーン店の加盟店舗数が数百箇所に伸びたことを見るとジャガイモマーケティングは一応成功したようだ。

    しかしカムメクはチメクとは異なる点がある。家でチキンをデリバリーした後、冷蔵庫から缶ビールを取り出して飲んでもチメクは成立するが5000ウォン分にしかならないフライドポテトをデリバリーで注文することは見苦しい。カムメク専門店がフライドポテトをデリバリーしてくれるわけでもない。これだからカムメクはどうしても家ではなくお酒が飲めるお店で楽しむことになる。真夏に爽快なホームランを見るために野球場に行った時などにもカムメクが似合うが、どうにもカムメクの人気が高くなればなるなるほどに生ビール専門店だけが喜びを味わうことになる予感がする。