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新造語辞典

もっと! コリア (Motto! KOREA)
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  • タイトル
    ミョンジョンセ:명존쎄
  • 解説
    ハングル: 명존쎄

    ハングル発音:ミョンジョンセ

    意味:みぞおちをめちゃくちゃ強く殴る

    解説:

    「みぞおちをめちゃくちゃ強く(非常に強く)殴る」を短くした言葉。

    殴りたいところが、なぜよりによってみぞおちなのだろうか?顔じゃなくて、みぞおちの理由は?
    憎い時に、手が出てしまうのは横っ面ではないだろうか?

    このような疑問を抱くだけのことはある。
    みぞおちを殴りたいという言葉に相当な敵意が含まれていることを知れば疑問が解けるだろう。

    みぞおちは人間の代表的な急所の1つだ。自分の手で少し強く押しただけで痛い。まともに殴られた場合、体が麻痺したり、激しければ死ぬこともある。格闘技の選手たちは腹筋を鍛えてみぞおちを殴られても耐え抜くが、鍛えるといっても限界がある。ボクシングやムエタイをはじめとする格闘技でまともに殴られれば、そのまま競技が終わってしまう。

    だからみぞおちを、それも非常に強く殴りたいという意思表現は「殺したいほど憎い」という意味と同じだ。

    この言葉は2013年、インターネットゲームに出たファイターが腹が立ったあげく、吐き出したコメントから由来した。

    そうするうちに映画やドラマの中で憎らしいキャラクターが、「ミョンジョンセ」の対象候補として取り上げられて、オフラインでも使われることになった。

    ミョンジョンセをしたい映画の憎らしいキャラクターを例に挙げるならば、2015年に放映された『ベテラン』の傍若無人の財閥3世、チョ・テオ(ユ・アイン)、『アジョシ』(2010)の殺伐な悪党、マンソク(キム・ヒウォン)、ゾンビ映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』(2016)のバス会社の常務、ヨンソク(キム・ウィソン)などがいる。

    キム・ウィソンはキム・ガプスと共に出演した映画で短命するといううわさが立った俳優だが、『釜山行き』ではKTXで一人だけ生き残るために他人を盾に取る極端な利己主義者の姿を演技して「ミョンジョンセ」を誘発した。

    彼の演技が輝くほど観客の「ミョンジョンセ」の欲望は沸き上がった。

    これに気付いたのかキム・ウィソンは観客が1200万人を突破すると、マ・ドンソクに「ミョンジョンセ」してほしいとお願いするという公約を掲げたりもした。