ハングル： 기둥서방

ハングル発音：キドゥンソバン

意味： 私娼街で笑いや体を売る女たちの世話をするヤクザや暴力団を示す隠語。

解説：

私娼街で笑いや体を売る女たちの世話をするヤクザや暴力団を示す隠語。Pimp（抱え主、売春斡旋業者）と似たような意味。

Otto Dix
『売春婦たちと一緒にいるキドゥンソバン』、1922、Oil on canvas、70×55センチメートル、個人所蔵。
3人は、キドゥンソバンと彼が管理する売春婦たちだ。この絵を見るとどんな感じがするだろうか？ 表情のない売春婦、キドゥンソバンが売春婦を眺める視線には軽蔑心が込められている。
女性にお酒を売って体を売る仕事をさせながら自分は遊んで過ごす業者たちだ。
他のヤクザや暴力団から女を保護する口実もあるが、持ってるのは柱（キドゥン？）しかない男たちだ。

そんな男たちが体を売る女性を軽蔑するなんて、とんでもないことだ。もちろん、キドゥンソバン全員がそうとは言い切れないだろう。たまに、売春婦とキドゥンソバンが恋に落ちて一緒に暮らすこともある。しかし、女性が服のボタンを外して生計を立てる場合もある。

歳月が経つにつれ、キドゥンソバンの意味も多少変わった。男女の間で男がすることは、性的な関係だけの場合、その男をからかう意味でも使われる。

安倍夜郎の漫画を原作にした日本のドラマ『深夜食堂』に登場するコメディアン志望生がこういうタイプのキドゥンソバンに該当する。

彼はガールフレンドが献身的に世話をしてくれているのに酒に酔うと彼女に暴力を振るろくでなしだ。それだけじゃなくて、ひそかに浮気までしている。コメディアン志望生とけんかになったヤクザは、青年が働いている劇場にやって来て、嘲笑する。
「あんな、つまらない芸当で、キドゥンソバンをしているのか？」