ハングル：씹선비

ハングル発音：シプソンビ

意味：簡単に聞き流せる笑い話を真剣に話し問い詰める人

解説：

シプ（씹、最低）+ソンビ*の合成語。簡単に聞き流せる笑い話を真剣に話す人。反社会的価値を持つ部類がそうでない人々をからかうために作った蔑称として使われる。似たような言葉はフンジャンジル、ソンムダン。

* 朝鮮時代の知識人を称する言葉。

シプソンビはインターネットコミュニティの「今日のユーモア（オユ）」と「DCインサイドWOWギャラリー」のユーザー間の摩擦から生まれた言葉だ。

2つのコミュニティのユーザーは趣向が非常に違っていた。WOWギャラリー側は開放的で社会の既存の価値を軽視する反面、オユのユーザーたちは進歩的な趣向の知識人の方だった。そのためWOWギャラリーではオユのユザーを「ソンビ」と呼んだりした。

ところがオユに乱入したWOWギャラリーの人たちが掲示板に「表面だけきれいなふりをする」、「偽善者たちだ」と誹謗するコメントを残し、オユのユーザーたちもWOWギャラリーに入って激しい感情を吐き出すようになった。こんな対立が続き、WOWギャラリーでオユのユーザーを指す「ソンビ」の前に「シプ」をくっつけるようになった。

シプソンビとは、最初に使われた時から蔑称だった。

最近は大体下の意味で使われている。

- 笑い話を適当に聞き流すことができず、一つ一つ問い詰めて疲れさせる人
- 自分一人だけの観念を他人に押し付ける人
- 過度な性的厳粛主義に固執する人、少しでも性の話が出ると嫌がる人
- 言動が似ていれば前後関係は関係なく同じように扱う人
- 他人が道徳的な問題に巻き込まれると、後先をわきまえず人間のくずと決め付ける人
- 過度に手続きと儀式を問う人。

「私がすればロマンス、他人がすれば不倫」というような考え方で、知識人であるかのように行動する人はシプソンビと非難されて当然だろう。自分や自分の周りに害のない問題に関してだけ、熱を上げる人もこの指摘を避けることはできないと思う。

しかし、客観的に間違っていることを指摘しているにもかかわらず、これを不満に思う人々をシプソンビと決め付けたりする。ただ、自分が聞きたくないことを言う人をシプソンビと呼んで話をやめさせるのだ。