A. | あるとき不眠で苦労したことがありました。羊に象、タンチョウ、せめてゴキブリまで100匹を数えましたが、意識がはっきりしたまま…目を覚ましています。 そんなある夜、これならいっそ最初から本を読むか、または原稿でも書こうかと思ってコーヒーをいれて飲みました。それからおもむろに本を取り出して広げて…まあ、2ページも読まないままにまぶたが閉じました。少なくともその時、コーヒーは筆者にとって睡眠薬と相違なかったですね。 あるコミュニティで、このようなイメージを作りました。そしてコメントをいくつか紹介しています。 代表的なコメントをいくつか紹介しましょう。ここで「代表的な」というのは頻度数が高いという意味です。 - コーヒーの種類に応じて異なる - コーヒーを飲むと鼻血があふれて眠れない - コーヒー飲むと眠れないなら紅茶を飲めばよく眠れるらしい。なのに訳もなくカフェインのせいに - ふだんコーヒーをあまり飲まないが、試験の時でコンビニで1リットルにカフェイン380ミリグラム入ったコーヒー買ってほとんど半分を飲んで…ぐっすり - 飲んでも飲まなくても差はない - 眠かったら飲んでも眠るし、代わりに深くは眠れず夢をいっぱい見る - 日々異なる。影響を受ける日もあり、受けない日もあり - そのまま眠るけど、次の日は昼に眠気が - 飲むと気分が良くなって睡眠薬の代用に使う - 20代の時はよく寝たが、30代半ば以降は眠れない 筆者のような経験をした人が意外に多いですね。かなり多くのコメントが付けられましたが、「眠れない」と「関係なくよく眠る」は同じほどでした。コメントのみをみれば、人によって、あるいはその日気分や体調に応じて異なると見ることができますね。 コーヒーの歴史を紐解くと、コーヒーを飲むと眠れないのが正常だとしたくなります。 コーヒーはエチオピアの羊飼いが発見したと伝えられているでしょう。羊飼いはある夜、寝ずに飛び跳ねる羊たちを囲いの中に追い込みのに大汗をかきました。いつもと同じように羊の世話をしてきたのに、なぜ今日は羊がこうなのだろうか?困惑していた羊飼いは、それらの羊が食べる実に注目するようになりました。 羊飼いは自分もその実を食べてみました。すると眠気が無くなって、体が興奮し始めました。 「これはほんとうに奇妙な果実だ」と悟った羊飼いは、実を栽培し始めて最初のコーヒー耕作者になりました。 このような歴史を振り返ってみると、コーヒーを飲むと寝ないで目を覚ましているのが正常であると思います。しかし、現代人はコーヒーにも慣れてしまいました。 科学的にみると、コーヒーの中に含まれているカフェインが興奮抑制作用を行うアデノシンに代わることで、睡眠状態に陥ることを妨げるということです。 だからといって、寝らなければならないときに脳や体がじっとしているでしょうか。カフェインを追い出すために、より多くのアデノシンを作ります。カフェインの効果が落ちると、いつもより多く生産されたアデノシンが睡魔を呼んでいます。 目を覚ましているために多くのコーヒーを飲むほど、脳はさらに多くのアデノシンを生成します。カフェインとアデノシンの戦いで、どちらが勝つか?おそらくこの違いは「コーヒーを飲むと眠れない」と「関係なくよく眠る」の違いを作り出すのでしょう。戦いの渦中に体が衰弱しないか心配になりますね。 |