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無意味な延命治療は中断「ウェルダイイング法」2018年に施行


  • 無意味な延命治療は中断「ウェルダイイング法」2018年に施行
「死が差し迫った臨終過程にある患者」は、自分の決定に基づいて無意味な延命治療を中止することができる「ウェルダイン法(Well-Dying)」が2018年から施行される。

保健福祉部は、先月26日に国務会議(閣議)を通過した「ホスピス・緩和医療および臨終過程にある患者の延命医療決定に関する法」が3日に公布されたと明らかにした。法は準備期間を経て、2年後の2018年2月に発効される。

この法は、2009年にセブランス病院で植物人間状態の患者の人工呼吸器を外してほしいという家族の要求を最高裁が受け入れた「キムおばあさん事件」後に公論化された。以降、1997年にソウル・ポラメ病院で患者の人工呼吸器をはずした医師や家族が殺人罪で起訴さてから、19年ぶりに法制化がなされた。施行される法案によると、延命医療中止が可能な患者は、回復の可能性がなく、急速に症状が悪化して死が差し迫った「臨終過程にある患者」だ。

延命医療は臨終期の患者に行う心肺蘇生法、血液透析、抗がん剤投与、人工呼吸器の着用で、治療効果がなく臨終過程の期間だけを延長するものを指す。この場合にも、痛みの緩和のための医療行為や栄養分、水、酸素の供給が中断されてはいけない。また、患者が自分の意志を文書に残したり、家族2人以上が普段から患者の意志だと陳述すれば、医師2人の確認を経て、延命治療が中断される。

福祉部は「慣行的に実施していた延命医療中止の手続きと要件が法律に明記され、医療現場の混乱が減るものと期待される」とし「法の公布により社会的に死を事前に考えて準備する文化が形成されるだろう」と明らかにした。
  • 毎日経済 デジタルニュース局 キム・ユンジン インターン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-02-03 16:19:54




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