A. | 韓国のトップクラスのバラード歌手、ソン・シギョン(成始璄)の学歴を見ると、ちょっと変わった点が発見されます。 ソン・シギョンの独特な点は3回とも合格したということです。高校を卒業して受かったのは高麗大学経済学科、2度目に合格したのは高麗大学食品資源経済学科、そして3度目に合格したのが高麗大学社会学科でした。 浪人時代の最後の私設模擬試験では全国100位以内に入り「ついにソウル大学に行くんだ」と思ったそうです。高麗大学に入るために浪人したわけではないということです。 ソン・シギョンは家系が理由で勉強せざるを得なかったといいます。父親はソウル大学出身で、母親と2人の姉たちは梨花(イファ)女子大学、韓国外国語大学出身なのでソウル大学に行かなければならないというプレッシャーを感じていたのでしょう。 自分が望む大学、たとえばソウル大学経済学科に入っていたら歌手のソン・シギョンにはめぐり合えなかったかもしれません。 ソン・シギョンは高麗大学1年生だった2000年、インターネットオーディション「トゥアク・ フェスティバル」を通じてデビューしました。そして2002年に2ndアルバムを出して初めて全盛期を迎えました。 2ndアルバムに収録された「私達は結構お似合いですよ 」(シム・ヒョンボ作詞、パク・グンテ作曲)は、アルバムが出る前に女優イ・ナヨンが出演したLANEIGE化粧品のCMで公開されました。CMで使われたBGMについての問い合わせが殺到したため、かなりの宣伝効果を得たわけです。
この曲はSBS『人気歌謡』とMBC『音楽キャンプ』で1位になり、ソン・シギョンがバラード歌手としての地位を固めるのに一役買いました。 考えてみれば、すべてソウル大学に入れなかったおかげです。 英語は中学時代から流暢だったそうです。幼い頃、短期間ですが英語を使う香港で暮らした経験があるうえ、中学生の時は世界的なディーバ、マライヤー・キャリー(Mariah Carey)の歌を歌いながら一生懸命英語の勉強をしたおかげです。 大学入試を準備しながらも英語の勉強を一生懸命したことでしょう。 勉強!勉強!勉強が答えです。 ポップソングを歌いながら英語を学んでいるので、多分発音も本土の発音に近いはずです。 2011年から2014年までの4年間、MBCのFM『音楽都市』のラジオパーソナリティを務め、ポップソングの歌詞を韓国語に解釈したり、外国人が出演した時も滞りなくコミュニケーションをとりながら英語の堪能な歌手としてファンに覚えられました。 ソン・シギョンは日本語もかなり上手です。NHK教育テレビの『テレビハングル講座』にもキャスティングされ、日本ドラマ『孤独のグルメ』にも特別出演(シーズン79話)したこともあります。もちろん韓国語ではなく日本語で松重豊と話を交わしました。 日本語の勉強は1日2時間ずつ6か月ほど勉強したというのですから、基本的に外国語を身につけるのには生まれつきの才能があるように思われます。 |