A. | 韓国には、このような迷信があります。 まだです。 いい日、一緒に過ごそうと送る招待状に赤字で名前を書いて送ったら? うーん、考えただけでもぞっとしますね。 もしかすると赤字で名前を書くのをタブー視する国は全世界で韓国が唯一かもしれません。外国に留学に行った人は、名前を書けと赤ペンを手渡されて驚いたという経験を打ち明けた人もいます。「これで名前を書けだと?」と思い睨みつけてみると、訳が分からないかのように、名前を書くのに赤でも青でも関係ないという雰囲気で眺めていたため、一発殴ってやりたい気持ちを無理やり我慢したというエピソードです。 なぜ東アジアでも唯一、韓国でだけ赤色をタブー視するのでしょう? 一説では中国大陸を初めて統一した始皇帝のせいにします。 昔から中国で赤色は富の象徴であり、高貴な色でした。赤の染料が高いので、身分が高い人だけが使えるからでしょう。 始皇帝は、大陸を統一した後、赤を独占したかったんです。文字を書く墨を赤に変え、誰も自分の名前を赤で書けないように厳禁しました。皇帝が使う色で名前を書くのは反逆行為だと考えたそうです。 始皇帝の布告が韓半島にまで影響を及ぼし、赤で名前を書く行為がタブー視されたという説明が非常に有力です。 これで説明が十分ですか? それなら、なぜ中国人は赤字で名前を書き、いや北朝鮮で自分の指導者の名前を赤字で書くのか納得がいかないのが依然として残ります。 赤色自体が赤い血、つまり死と関連するため、無条件に忌避するという説です。 これも首をかしげてしまいます。赤は中国だけでなく韓国でも貴重な色だったんです。朝鮮時代の王が着る袞龍袍(コルリョンボ)が赤だったことからも分かります。 朝鮮(チョソン)王国から甥を追い出して王権を掌握した首陽大君(スヤンデグン)が、韓明懐(ハン・ミョンフェ)とともにクーデターを起こし、宮中行事の芳名録に書かれた反対派の名前を赤字で表記した後、伝統になったという説です。 この説は赤字で名前を書いたわけでもないという点で根拠が足りません。 そのため新たな説が登場しました。 韓国戦争の間、人名録に書かれた名前に赤い線を引いて死んだ人を表示し、戦死通知書に赤い色で名前を書いたことに由来したという説明です。唯一、韓国でだけ赤字で書いた名前がタブー視されているという説明の中で最も有力ですね。 その後、戸籍に赤い線を引くというのは、死んだり、前科者になって刑務所に入ったという意味が固まりました。 そのうえ朝鮮戦争後、共産主義者を「パルゲンイ(赤)」と罵り呪ったので、このようなタブーが韓国人の心に固く根を下ろしたはずです。 赤字で名前を書いたら死にますか? 笑わせないでください。 最近では、このようなタブーを迷信として嘲笑する人が多くなりましたが、自分の名前ならともかく、他人の名前や目上の人の名前を書くことはタブー視されています。嫌がる行為をするのは失礼でしょう。 |