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[コラム] 子供は大人の父親


株式投資を初めてする人を「ジュリニ」(주린이)と呼ぶそうだ。株(ジュシク)に~リニを付けて作った言葉だ。「子供」(オリニ)にちなんだ~リニを接尾辞として活用してつくった造語は、他にもたくさんある。不動産投資家のたまごを意味するブリニ(부린이)、オンラインゲームのオーバーウォッチ(Overwatch)を初めて行うオプリニ、リーグ・オブ・レジェンド(League of Legends、略称:LoL)と初めて縁を結んだロリニ。

この言葉には「子供は何も知らない」という意味が込められている。

本当に子供は何も知らないのだろうか?

イギリスの詩人ウォーズワース(Wordsworth)は、「子供は大人の父親」と表現した。

My heart leaps up when I behold
Arainbow in the sky:
So was it when my life began;
So is it now I am a man;
So beit when Ishall growold、
Orlet me die!
The Child is father of the Man;
And I could wish my days to be
Boundeach to each by natural piety. (My Heart Leaps Up)

子供が育って今の「私」になったのだから、時間的に言えば父親というわけだ。
詩人は、虹を見ると胸が高鳴った子供の頃の経験がとても懐かしいようだ。

子供は、時に目上の人が与えた傷口を縫合する役割をしてくれたりもする。


子供でも分かると思う。知っているのでウソもつく。

考えてみれば、子供(オリニ)が子供と呼ばれ始めたことだけでも、子供にとって幸いなことだった。
以前は、赤ちゃん、赤ん坊、幼い子と呼ばれていた。

子供という言葉には社会的弱者を保護しなければならないという意味が込められている。 年は若いが、一人の人間として尊重すべきだという意味が込められているのだ。

初心者に対してジュリニ、ブリニと呼ぶ人たちは、時代の変化に乗らず残っている人々のようだ。

5月5日の子供の日、この日子供におもちゃを買ってあげたり一日遊ぶ日に止まるのではなく、失った童心を思い出して、虹を見ながら高鳴る鼓動を取り戻すことを願う、そんな日になればいいと思う。
  • Lim, Chul
  • 入力 2020-05-05 00:00:00




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