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[コラム] 新年の決意、すでに作心三日ですか


丙申年もすでに半月が過ぎましたね。

韓半島(朝鮮半島)は相変わらずです。北朝鮮の核の脅威は、水素爆弾に発展しました。これに対抗して韓国軍は対北拡声器放送を始め、北朝鮮はタイマーのついたビラ入りの風船を飛ばしています。口げんかが、武力示威を越えて、衝突にまで続くのではないかと心配です。

このような心配から、年初に立てたいくつかの計画をたたんで、再び怠惰な日常に溺れるのではないかと心配にもなります。心配が心配を呼ぶのです。

パク・クネ大統領は作心三日(決心したことが三日も続かないこと、三日坊主)に対するヒントを提示ました。新年最初の国務会議(閣議)を行う前のティータイムの席で「三日に一度決心すればいい」と作心三日を避けるコツを提示したそうです。1年に122回程度の新しい決心をすればよさそうですね。

確かに、パク大統領の言葉が全く間違っているのではありません。一日にタバコを2箱を吸っていたのですが、15年前の元旦、残っていたタバコ5本を続けて吸って「今からタバコを止める」と宣言した友人は、今ではタバコの臭いを嗅いだだけでもうんざりします。

そして、タバコを吸う周りの人の禁煙コーチを買って出たりします。彼が伝えるタバコをやめる要領は非常に簡単です。

「タバコが吸いたいけど仕方なく我慢したことはなかったか。大体の人にはあるだろう。その時を思い出して、タバコを吸いたいときに我慢する。吸いたくなったら、また我慢する」

タバコを吸いたくなるたびに我慢すればいいだなんて、どれほど簡単な方法でしょうか。数多くある禁煙クリニックでは絶対に教えてくれない方法でしょう。お金もかかりません。飴玉を舐めたり、水を飲まずに、ただ我慢すればいいのです。

タバコをたしなむ知人と会うたびに、あまりにも禁煙、禁煙と言うため、愛煙家は「私はタバコをやめようと作心三日したこともなく、死ぬ時もタバコをくわえて死ぬぞ」と言いました。

作心三日、これは韓国人だけに適用される言葉ではありません。自分の人生を変えたい、この世界のすべての人に通用します。

新年初日、自分自身で誓った固い決意が半月も経たないうちに、うやむやになる理由は簡単です。意志が不足しているせいもあるでしょうが、脳と体が拒否するからです。

人間を含めて、もろもろの生命が原初的に追求するのは脅威から抜け出した快適さです。恐怖や見知らぬ環境を怖がるのです。だから、脳は快適さを破壊しようとする意志に絶えずブレーキをかけようとします。

脳には「快適領域」と呼ばれる場所がありますが、快適な日常を破壊しようとする体の主人の行動に対してブレーキをかける機能を担っているそうです。このブレーキ装置をオフにしてこそ、年初の計画が作心三日にならずにすむということです。

快適領域のブレーキを効かないようにするためには、禁煙や痩せるための運動、英語の単語を覚えることを通じて喜び、少なくとも達成感を感じる必要があります。このような良い感情が脳の「快適領域」を撫でるようになるわけです。

脳の構造を変えるのにかかる時間は、学者に応じて21日から30日まで少し異なっていたりもしますが、少なくとも3日のうちに終わらせることは困難です。だから新年の決心を3日もたたずに台無しにしてまった自分自身に落胆する必要はありません。少なくとも3週はかけなければいけないことなのですから。

新年の決意を習慣のようにしてはいけません。やりたいことが習慣にならなければなりません。優れたスポーツスターは自分のプレイを、頭ではなく体が覚えるように練習するそうです。
  • O2CNI_Lim, Chul
  • 入力 2016-01-17 08:00:00




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