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コラム > 故李サムスン会長、「小児がん治療」に3000億寄付
故李健煕(イ・ゴニ)サムスン会長の遺族はソウル大学子供病院に寄付した3000億ウォンは、2021~2030年の10年間に国内の小児がん・希少疾患患児の診断・治療・臨床研究などに使用される。
遺族とソウル大病院は3日午後、ソウル大学小児病院で「小児癌・希少疾患患児支援事業」に対する寄付の約定式を行った。この日の約定式にはソン・インフイ サムスン社会貢献総括社長、サムスン電子対外協力(CR)担当のイ・イニョン社長、ソウル病院のキム・ヨンス院長、ソウル大子供病院のキム・ハンソク院長などが参加した。
ソウル大病院は寄付事業名を「イ・ゴンヒ小児がん・希少疾患克服事業」とし、遺族に感謝状を贈呈した。主な事業は、△小児がん患児の診断・治療支援1500億ウォン、△希少疾患の診断・治療支援に600億ウォン、△小児がん・希少疾患研究・インフラ構築支援に900億ウォンなどだ。
まず小児がん患者の診断・治療に支援基金を活用し、健康保険が適用されない高額の誘電体検査費、免疫・標的抗がん剤治療などを支援することにした。希少疾患の診断・治療支援基金は希少・応急誘電体検査、高価な遺伝子治療と新薬の治療などに使う予定だ。
10万人以上の小児希少疾患者らは何年も正確な診断すら受けられないままに、全国の病院を転々としながら莫大な医療費を支出することが知られている。希少疾患の患者は診断と治療の時期を逃して死亡に至ったり、致命的な後遺症を持つことになるケースが多く、支援は急務だ。
ソウル大子供病院はこのような事業を円滑に推進しようと、全国の児童医療機関と医療スタッフが参加する「小児癌・希少疾患克服事業団」を発足させる。事業団は10月に最初の研究課題と参加病院の公募を実施する予定だ。