解説 | ハングル:S족 ハングル発音:エスジョク 意味:一人暮らしを余儀なくされた人 解説: 一人暮らしを余儀なくされた人。以前は、ソロ族(恋愛をせずに1人で暮らす人)全般を指していたが最近になって老後に世話をする家族のいない人に意味が分化した。 韓国の男性30代のうち未婚者が64.6%、40代は40.4%ほどになるだろう。 30代女性の未婚率は47.1%、40代は28.2%に増える。 韓国統計庁の予想だ。 経済活動の中核である30~40代の半分が1人で暮らすようになるという予測だ。 1人で暮らす理由は複合的だ。 学業や就職で家族に背を向けて離れる場合。 配偶者を希望するが気に入ったパートナーが見つからない場合。 離縁や死別。 家族を構成する経済的力量が不足している場合。 人間関係にストレスを受けて1人で暮らすのが楽だと思った場合。 青年の中には一人暮らしが楽だという理由で独身を選んだ人が多いだろう。 しかし、老年層に行くほど1人で暮らすのは選択ではなく仕方なく耐えなければならない人生になる。 エスジョクの消費性向が高いと言うが、複数世帯より所得格差がはるかに大きい。 1人でゆったりとした人生を楽しむ人は実際には少なく、ただ一日を生き抜くことが大変な人たちがはるかに多い。 以前の統計ではあるが、韓国銀行が調査した世帯形態別上下位20%の所得格差を見ると、1人世帯は14.2倍で4人世帯10.2倍を大きく上回っている。 一人暮らしだと干渉されず気楽に暮らせるのだろうが、つらい夜も多いだろう。 女性より男性の方が寂しさを感じるエスジョク。 KB金融経済研究所が発表した「2019韓国1人世帯報告書」を見ると30~50代の男性は最大の心配事として寂しさを挙げた。60代以上の一人暮らしの老人たちは寂しさをもっと感じるだろう。 いや、彼らには寂しさよりも、いかに死ぬか「死んだ後、私の死体は誰が処理してくれるか」という、よりせっぱ詰まった問題が待っているのだろう。 |