解説 | ハングル:치유물 ハングル発音:チユムル 意味:癒やし系 解説: 「致命的な有害物質(치명적인 유해물질、チミョンギンユヘムルジル)」の略語。「見るだけで心温まる」作品を称する「治癒物」から派生した意味。催眠系(チェミンゲ)、慰安系(ウィアンゲ)と皮肉る時もある。 韓国語の標準国語辞典には「チユムル」という単語はない。Naver辞書を見るとオープン辞書に「刺激的な要素はほとんどなく一度接すると心が癒されるようなジャンル」と紹介されている。 この説明さえ必ずしも正しいとは思えない。 チユムルという単語は日本の「癒やし系」の韓国版と見ればいい。 日本ではアロマセラピー、瞑想療法、ニューエイジ・ミュージックなど文化全般で幅広く使われているが、韓国ではアニメや漫画、ライトノベルなどオタク層で使われているだけだ。 チユムル作品の登場人物は限りなく善良で、たまに悪役を引き受けたキャラクターもいたずらの激しい悪童だったり、おてんばな程度だ。大抵は期待していなかった神秘的な雰囲気に気づくハッピーエンドで締めくくられる。 この程度で終わればどんなにいいだろう。童心の中に暗い勢力が浸透するように、成人向けの領域がチユムルにもそっと足を踏み入れている。 「眼球を浄化してください」 「疲れた心身を癒します」 というようにだ。 「後方注意!」を守らず何かを見ていてお母さんにバレた時 「目が疲れてて…」 と言えば言い訳になるだろうか? それでチユムルが致命的な有害物質に化けたようだ。 |