解説 | ハングル: 떡치기 / 떡치다 ハングルの発音:トクチギ / トクチダ 意味: 餅つき / 餠をつく 解説: 「~してあまりある」という意味で使われる慣用語。 高麗大学で編纂した韓国語大辞典を見ると「トクチダ(떡치다)」には3つの意味が含まれている。 1.まともに成り立たない。 2.量的に十分な状態だ。 3.性的関係を結ぶことを言う。 この辞典は一番重要な単語の解説を省略したようだ。 蒸したもち米を臼に入れたり餅板に置いて杵で打って餅を作る行為、餅つきのことだ。杵を持って餅をつく人のそばで横に広がった餅を中心に集める人が必要だが、よそ見をすると恐ろしい事故が起きる。とにかく最近は、高い報酬を与えて人を雇うより、最初から機械に任せてしまうので、餠をつく光景は時代劇でしか見なくなった。 トクチダという言葉が最も広範囲に使われるのは、上の辞典の②番の意味だ。 例えば、 「ゲームをするのに丁度いいパソコンを買るつもりですが、200万ウォンあれば充分でしょうか?」 「100万ウォンだけあってもトクチダ」 「あの居酒屋はおつまみの値段が安くて量も多いので2万ウォンあれば3人でトクチダ」 ③番の意味のせいで②番のつもりでこの言葉を使った人が誤解されることもある。でも実状は、最近新しく作られた造語ではなく、かなり昔から使われていた言葉だ。 はるか昔、食事もできないほど貧しい人が多かった頃、ご飯を食べた後も米が残っていれば、どれほどいいだろうか。残った米で餅を作って食べて、それでも米が倉庫にいっぱいに積まれていれば、考えただけでお腹がいっぱいになるだろう。 このような背景から出た言葉が「餠をついてもあまりある」だ。 |