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LINEのシン・ジュンホCGOの語るネイバー戦略

グーグルに対抗する秘蔵の武器「スマートポータル」 

  • LINEのシン・ジュンホCGOの語るネイバー戦略
「韓国インターネット企業としての使命感を持って海外事業を開始した。何もわからない状態から始めて、まずは現地化に集中した。タイのLINEはその結果だ」。

LINEのグローバル戦略を担当するシン・ジュンホ最高グローバル責任者(44才、CGO・写真)は3日、タイのバンコクで開かれた「LINEメディアデー」で、タイの事業成果に対してこのように意味を付加した。

シン・ジュンホCGOは、2006年にネイバーに買収された検索エンジンのベンチャー「チョンヌン」の開発者出身だ。 Googleのスカウトを振り切ってネイバーの「検索センター長」になった。2008年に日本に渡ってLINE事業を指揮し、1兆ウォンの売上げ神話を書いたことからインターネット業界の次世代経営専門家として注目されている。

ネイバーの子会社LINEは、メッセージングアプリ(チャットアプリ)「LINE」で2年前にタイに進出して一気に3300万ユーザーを確保した。これはタイのスマートフォン人口4000万人のうちの80%以上に相当する。昨年はタイのLINEユーザーが台湾を抜いて、日本に次いで2位になった。

エリヤ・バノミオンLINEタイ法人長(代表)は、「LINEはチャットアプリをこえて、多様なサービスにユーザーを案内するオールインワン・プラットフォームになる」という計画を発表した。エリヤ法人長は、「ユーザーに合わせた答えを出すチャットボットや、乗客とバイクのドライバーを接続するGoJEK(ゴジェク)プロジェクトなどがすでに回線を介して提供されている」と説明した。

シンCGOは、「LINEはユーザーが自分たちとは標準を異にする米国企業とは異なるほかはない」とし、「徹底した現地化で、その国のユーザーの生活に密着することにした」と語る。シンCGOは「LINEマンのような便利屋サービスは、西欧市場から見ると新しいアイデアではない。とは言え、タイではこれを望んで直接使用しているので導入した」と語った。

シンCGOは「LINEの現地化を語るとき、私たちは辺境の感じを与えるローカリゼーションではなく、各国の文化を尊重する意味を込めたカルチャーライゼーションという言葉を使う」とし、「国別の文化レベルを習得し、根付くことができるサービスを考えている」とした。

シンCGOは親会社のネイバーの方向性も説明した。

シンCGOは「スマートフォンの時代が到来して、ネイバーはスマートポータルという概念を定立した」とし、「GoogleやYahooなどの検索の強者に対する全面戦争と見ることもでき、ネイバーはこの概念を完成することが目標」だとした。続けて「LINEもネイバー子会社として、この流れに同調している」と強調した。

スマートポータルに対して、シンCGOは「最近は24時間スマートフォンを使うことから、多様なニーズを一つの機器で解決したかった」とし、「PC時代に検索がキーワードだったならば、スマートフォン時代はカスタマイズ情報がキーワードだ。これを実現するのがスマートポータル」だと定義した。
  • 毎日経済_バンコク=イ・ギョンジン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-05-03 17:24:31




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