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LGグループ、事業の構造調整に拍車…OLED照明事業をLGディスプレイへ


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LGグループは次世代成長動力の有機発光ダイオード(OLED)関連事業をLGディスプレイ(LGD)に一元化するなど、事業の構造調整に拍車をかけている。 LGグループは能力を備えたところにビジネスを任せるという方式で、グループ全体の競争力を高める計画だ。 LG化学は19日、OLED照明事業を12月15日付でLGDに譲渡すると明らかにした。譲渡価額は1600億ウォンだ。

OLED照明は発光ダイオード(LED)以降の次世代照明と呼ばれる製品だ。ひとつの点からのみ光を発する点光源ではなく、ランプの表面全体で均一に光をはなつ面光源であり、重金属が排除されて環境にやさしい。 LG化学の関係者は、「OLED照明は電源を差し込むだけですぐに使用できることから、B2C(企業と消費者間取引)の性格が強い事業」だとし、「LG化学はB2B(企業間取引)企業として素材事業に集中するために、OLED照明事業の譲渡を決定した」と明らかにした。

LG化学はOLEDの素材分野で培ってきた技術力を基盤にし、2008年にOLED照明事業に本格的に進出したが、売上高は数百億ウォン台にとどまっている。 B2B中心企業であることから、B2Cの性格が強いOLED照明事業を積極的に広げるとこりに限界があったというのがLG化学の説明だ。 そのかわり、LGグループはOLED事業に強みを持っているLGDを中心に関連事業を育てている。 LGDは去る3月、LG電子が保有しているグローバルOLEDテクノロジー(GOT/Global OLED Technology)社の株式32.7%を560億ウォンで買収して子会社として編入した。

GOT(グローバルOLEDテクノロジー)社は2009年にLGD(33%)とLG電子(32.7%)、日本の出光興産(32.3%)、LG化学(2%)の共同投資で設立されたOLED特許関連の会社だ。これに先立ち、LGDは昨年末に最高技術責任者(CTO)傘下のOLED開発担当とテレビ事業部内に、OLEDテレビ事業担当などのOLED関連組織をひとつに集めたOLED事業部を新設してOLED事業に拍車をかけている。 LGDは慶尚北道の亀尾(クミ)に1兆500億ウォンを投資して中・小型中心のプラスチックOLEDパネルの新規生産ラインを設置する予定であり、これを含めて2018年までにOLEDとLCD分野に合計10兆ウォン以上を投資するという計画を立てている。市場調査機関のディスプレイサーチによると、昨年は87億ドル規模だったOLED市場が2022年には282億ドルに成長すると予想される。

LGグループはまた、自動車部品やエネルギーソリューション事業はLG電子に一元化している。 LG電子は2013年にLG CNSで自動車部品の設計・エンジニアリング子会社のV-ENSを買収してVC事業本部を新設した。昨年11月にはLGテレコムの電力変換装置(PCS)事業部門も買収した。今年の初めに新設されたLG電子のエネルギー事業センターは、太陽光やESS(エネルギー貯蔵装置)ソリューションのPCS事業を担当する。

ESSはバッテリーとPCS、電力を管理するエネルギーマネジメントシステム(EMS)で構成され、バッテリーはLG化学が、PCSとEMSはLG電子が担当するしくみだ。 LGグループの関係者は、「グローバルな競争力を備えた部門に力量を集中し、事業を育てていくというのがグループの戦略」だと明らかにした。
  • 毎日経済_チョン・スンファン記者/ユン・ジノ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-10-20 06:46:34




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