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BMWで高性能車の開発・設計を主導したビアマン副社長、現代自動車へ

現代自動車、BMW30年の研究専門家を電撃スカウト…尖端車種の開発・生産を統括 

  • BMWで高性能車の開発・設計を主導したビアマン副社長、現代自動車へ
現代自動車がBMWの核心役員を迎え入れ、BMW Mシリーズに次ぐ高性能車開発のための野心をあらわにした。

現代自動車グループは22日、これまで7年間BMWの高性能車のサブブランドである「M」部門で研究所長として勤務したアルバート・ビアマン副社長(57)をスカウトしたと明らかにした。BMWで30年間勤務した高性能車の専門家であるビアマン副社長は、来年4月1日から現代・起亜自動車の南陽(ナミャン)研究所で、試験と高性能車担当副社長を任されることになる。

現代自動車はまずビアマン副社長に、現代・起亜自動車の高性能車開発のために作られた「N」ブランドの性格と車両開発の方向、Nブランド名で発売される高性能車の開発を任せる予定だ。Nブランドは現代・起亜自動車のナミャン研究所のイニシャルを取って作った名前だ。現代車の関係者は、「いまのところNブランドをどのように活用するか、具体的に決まったことはない」としながらも、「ただ、高性能車の開発分野で定評のあるビアマン副社長を担当に任命したのは、BMW Mシリーズに匹敵する車を開発するという経営陣の意志が込められたのではないか」と期待感を隠さなかった。

ビアマン副社長のもう一つの使命は、量産車の走行性能の改善だ。このため、走行と安全・耐久性能や騒音・振動はもちろん、車両システムの開発などを統括することになる。現代自動車は数字で示す簡単な耐久品質・動力性能・衝突安全の分野では、世界的な競合他社にほぼ追いついた。しかし、運転者の主観的な印象が反映される走行性能部門では、まだドイツの一流メーカーに比べて遅れているという評価だ。現代自動車の関係者は、「市場をリードするには、ステアリングの精巧さと滑らかな性能などを通じて、運転者により洗練された高級感を伝えることが重要だ」とし、「ビアマン副社長のスカウトで、走行感性の部分で革新をとげていくだろう」と語った。また、現代自動車は数百馬力の出力を出す高性能スポーツカーの開発にも着手する。消費者に強い印象を植えつけるために、高性能スポーツカーほど良い広報手段はないと判断したためだ。

昨年から世界ラリー選手権(WRC)に参加した理由の一つは、高性能車の開発のためのデータを蓄積するためだ。加えて、ビアマン副社長は欧州市場への商品戦略とマーケティング顧問の役割も遂行する予定だ。ビアマン副社長の勧誘は、鄭義宣(チョン・ウィソン)現代自動車副会長が直接陣頭指揮したと伝えられた。

チョン副会長が2006年、アウディから獲得したペーター・シュライヤー起亜自動車デザイン総括社長は、起亜自動車のデザインを何段階かアップグレードさせることに成功した。現代自動車はビアマン副社長の勧誘がシュライヤー社長獲得以上の効果をあげることを期待している。

現代・起亜自動車の関係者は、「ビアマン副社長のスカウトは、現代・起亜自動車が欧州の高級車と競える競争力を獲得するきっかけとなるだろう」と明らかにした。
  • 毎日経済_キム・ドンウン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-12-22 17:21:41




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