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韓・米の金利逆転、10年ぶり...韓銀「政策ジレンマ」に


◆ 韓・米の金利逆転 ◆

米国の中央銀行である連邦準備制度(連準/Fed)が21日(現地時間)、連邦公開市場委員会(FOMC)の定例会で基準金利を0.25%ポイント引き上げたことで、韓・米の政策金利が逆転した。米国基準金利が1.50~1.75%に上方修正され、韓国銀行の基準金利(1.5%)よりも高くなった。韓・米の政策金利が反転したのは2007年8月以来の10年7ヶ月ぶりだ。

連準はこの日の利上げを含めて、今年は3回、2019年は3回、2020年には2回の金利を上げるという「3-3-2」の見通しを出した。これは昨年12月に連準委員が提示したものよりも、2回ほどさらに上げるという話だ。 連準の見通し通りに米基準金利が3年間で7回引き上げられると、2020年末には3.25~3.50%に跳ね上がる。

一方、韓国銀行は今年は最高2回の利上げが可能だろうという市場の観測が出ており、来年以降も米国の金利引き上げ速度に追いつくことは難しく、歴代最長期間で「韓・米金利逆転」が可視化するのではないかという懸念が提起される。これまでで最も長い金利逆転期間は2005年8月から2007年9月までの約2年1ヶ月だった。

当面は資本流出の可能性は小さいといっても、金利差が拡大するほどに外国人投資資金が抜けていく公算が大きい。この時に株式・債券などの韓国資産価格を落とす可能性を排除することはできない。キム・ソンヒョン成均館大経済学科教授は、「金利逆転が長く続けば、資本流出が起こるのは当然だ」とし、「米国が金利を継続して上げれば韓国は従うほかなく、こうなれば家計はもちろん、企業の利子負担が増えて副作用が大きくなる問題も生じる」と語った。

問題は米国の金利引き上げ速度がいっそう速くなるかもしれないという点だ。李柱烈(イ・ヂュヨル)韓銀総裁は22日、5月の基準金利引き上げの可否に対する記者の質問に、「変数があまりにも多い」とし「来月の経済見通しの修正や米国の金利など、全体的に考慮する」と語った。
  • 毎日経済ニューヨーク_ファン・イニョク特派員/ソウル=キム・イノ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2018-03-22 19:20:50




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