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「最強」半導体の力…上場企業の第1四半期、最高の実績


■ 「不況型黒字」を抜け出した上場企業...昨年、売上げ10%と営業益28%増

「半導体の力」を土台に今年の第1四半期に続いて第2四半期も、上場企業の営業利益は四半期史上で最高記録を重ねて更新する態勢だ。

サムスン電子とSKハイニックス(半導体)を除いた第1四半期の上場企業の実績は、昨年の第1四半期よりもむしろ減ると出ているが、第2四半期には増加に転じると予想される。今年の第2四半期からは半導体の偏重現象を克服し、今年の第1四半期にやや停滞した精油・化学・建設などの主要「煙突産業」が再び生き返るという意味だ。これによって昨年は30社だった営業利益」1兆クラブ」は、今年は6社が増える見込みだ。

3日、毎日経済新聞がエフアンドガイドに依頼して、有価証券市場とコスダック上場企業223社(証券会社の実績推定値3以上の基準)の第1四半期の営業利益を集計してみると48兆5653億ウォンとなった。昨年の第1四半期(43兆675億ウォン)よりも12.8%増えるのはもちろん、四半期史上で最高記録であった昨年第3四半期(47兆4358億ウォン)よりも1兆ウォン以上増加した数値だ。

国内企業は最高の好況を享受したようだが、実際は半導体企業に偏重した実績と分析される。産業通商資源部によると、半導体の輸出は先月初めて100億ドル(約10兆5000億ウォン)を突破した。単一製品で毎月の輸出が100億ドルを超えたのは半導体が最初だ。

半導体の強力な実績を土台に、上場企業全体の利益が大幅に増えたように見える「錯視現象」が現れているわけだ。

今年の第1四半期の予想実績を基準にして、サムスン電子とSKハイニックスが全上場企業に占める割合は39%に達している。これらの半導体企業をのぞいた第1四半期の上場企業の利益は29兆6207億ウォンで、昨年の第1四半期(30兆7015億ウォン)よりもむしろ3.5%減少していることが分かった。

ハイ投資証券リサーチセンターのチョ・イクチェ センター長は、「先進国や新興国の両方で景気好調が現れて、半導体の単価が大きく上昇している」とし、「上場企業の実績は半導体が主導している」と強調した。

中国の悪材料に苦しめられる自動車とディスプレイ業界の不振は続いている。中国の「サード」悪材料で、昨年の中国市場での自動車販売は半分ほどに急減した現代自動車は、今年の第1四半期の営業利益は1兆677億ウォンで、昨年の第1四半期よりも14.6%減少すると予想される。中国のディスプレイ供給過剰の影響で製品単価の下落の影響を受けているLGディスプレイは、同じ期間の営業利益がなんと96.4%急減すると予想される。ただし、今年の第2四半期からは上場企業が再び力を出すという見通しが出ている。

第2四半期の上場企業の営業利益は49兆9623億ウォンで、四半期史上で最高の実績を記録すると予想される。特にサムスン電子とSKハイニックスをのぞいた上場企業の利益は、昨年の第2四半期よりも10.9%増加すると推定される。今年の第1四半期にやや停滞した化学企業が生き返り、実績回復が現れている自動車と建設、中国のサード悪材料の解消期待感が大きくなる化粧品、航空などの主要業種のそれぞれの活躍が予想される。

昨年の第1四半期に7969億ウォンの営業利益を上げたLG化学は、今年の第1四半期は7498億ウォンでやや停滞したが、第2四半期に7801億ウォンで実績が反騰すると予想される。昨年は米国のハリケーン「ホビー」の影響で石油化学の供給不足現象が現れて、国内企業が最大の実績を上げたが、今年の第1四半期には供給増加で収益性は小幅で下落すること出てくる。しかし今年の第2四半期からは、景気回復に比べて不足している製品供給のために、長期好況が続くだろうという分析だ。コスピの化学業種(13社)の営業利益は、今年の第1四半期に前年よりも減少したが、第2四半期には利益が再び増加すると推定される。

現代建設などコスピ建設業6社の営業利益は、第2四半期には1兆ウォンに達する見通しだ。昨年の第2四半期よりも4.7%増加し、本格的な回復傾向に乗ると思われる。

ほとんどの業種で、第1四半期よりも第2四半期の業績が良くなる「底力」が現れ、上場企業の営業利益「1兆クラブ」も増える見込みだ。 LG生活健康は、昨年9303億ウォンの営業利益が今年は1兆426億ウォンと推定され、史上初の1兆クラブ加入を目前にすることになった。昨年は8000億~9000億ウォン台の営業利益にとどまったコリョ亜鉛、斗山重工業、現代建設、大韓航空も、今年の営業利益が1兆ウォンを超えるものと予想される。

一方、昨年の上場企業は歴代最高を記録し、今年を期待させている。この日、韓国取引所と韓国上場会社協議会によると、12月決算の有価証券市場上場企業533社の昨年の連結ベースの営業利益は157兆7421億ウォンで28.17%増加した。同じ期間の純利益は114兆5926億ウォンで40.12%大きく増えた。売上高は1823兆1126億ウォンで、前年同期比で9.96%増加した。 2016年には売上高がほぼ停滞したままで利益を上げて不況型黒字と評価されたが、昨年は売上高も成長し、利益はさらに急に増えて不況型黒字から脱したという評価を受ける。
  • 毎日経済_ムン・イルホ記者/チョン・スルギ記者/パク・チェウン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2018-04-03 19:28:32




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