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スリルに満ちたボックス圏脱出... 2017韓国証券市場


  • スリルに満ちたボックス圏脱出... 2017韓国証券市場
  • 今年の証券市場5大記録



■ 新記録があふれた一年

2017年の株式市場はさまざまな記録を残したまま28日、大団円の幕を下ろした。

証券市場の閉場日のこの日にコスダック指数は798.42を記録し、年中最高点であり、2007年11月以降で10年ぶりに最高値を更新して「サプライズ祝砲」を打ち上げた。

これまで6年のあいだボックス圏に閉じ込められ、「ボックス血」という汚名を得たコスピも今年は大記録を残した。去る5月4日、2241.24でこれまでの最高値(2011年5月2日取引場2229.09)を更新した。

10月30日に2500線を突破し、11月2日の場中で2561.63の史上最高値を再び記録した。前年対比でコスピは21%上がり、7年ぶりに最大上昇率を記録した。世界の株式市場と比較しても、G20の代表指数中でも6番目の上昇幅だ。

今年の上半期にサムスン電子とSKハイニックスなどの大型情報技術(IT)の株価が株式市場を主導したならば、下半期にはコスダックの上昇が目立った。バイオ株バブル論難があったが、コスダック指数は去る11月に場中で800線を越えて、10年ぶりにボックス圏を脱した。続いて、年金基金のコスダック投資の拡大など、政府の政策効果が終盤の底力として作用しつつ、異例の閉場日に年中最高点に上る記録を残すことになった。

今年の外国人投資家は、1996年にコスダック市場が開設されて以来で最も多い3兆ウォンほどを買い越して上昇を主導した。コスダック一日平均の取引き代金は3兆6758億ウォンで、従前の記録である2015年の3兆5233億ウォンを超えた。コスピとコスダックの合算一日平均取引き代金も9兆ウォンを突破し、2011年に続いて歴代2位を達成した。今年は仮想通貨の投資ブームで一部の資金が離脱したという点を考慮すれば、やはり「歴代級」の記録だ。

コスダック市場で株式公開(IPO)にともなう公募金額も17年ぶりに最大規模だった。今年のコスダック公募規模は3兆3703億ウォンで、2000年の2兆5068億ウォンを上回った。 2013年の公募金額が6222億ウォン水準であることを勘案すれば、4年ぶりに5倍以上に急増したわけだ。去る7月に上場したセルトリオンヘルスケアを筆頭に、パールアビス(Pearl Abyss)やティシュージン(TissueGene)などが人気を主導した。

上場投資信託(ETF)も今年は取引き代金の純資産規模で歴史を新たに書き改めた。国内でもパッシブファンドの全盛時代を予告した一年だったという評価だ。今年の一日平均ETF取引代金は9971億ウォンで、昨年の7900億ウォンに比べ26.2%も増えた。

ETFの純資産総額も去る27日現在で35兆2781億ウォンを達成し、15年ぶりに30兆ウォンを初めて突破した。開設初年の純資産総額が3450億ウォンであったことから、15年のあいだに100倍以上も増えたわけだ。韓国取引所の関係者は、「郵政事業本部が昨年4月、5年ぶりに裁定取引き市場に帰還し以後、ETF取り引きに積極的に乗り出したうえに、各金融会社がETFを活用した間接商品の発売に熱を上げた結果」だとした。

株式市場が活況を見せて、資金も着実に集まった。コスダックに火がついた去る11月20日、株式売買待機資金である「投資家預託金」は27兆1819億ウォンを記録し、史上最高値を記録した。証券会社から金を借りて投資する信用取引融資残高も、12月8日に10兆1656億ウォンで史上最高値を更新した。
  • [毎日経済_シン・ホンチョル記者/ユ・ヂュノ記者]
  • 入力 2017-12-28 20:00:30




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