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韓国家電ビッグ3、アフリカで「ブラックダイヤモンド」掘り起こす


「新興市場もほとんど飽和状態だ。いまや残ったのはアフリカだ」

サムスン・LG・東部大宇など、国内の家電3社はアフリカの内需市場攻略に熱を上げている。アジアと南米などの新興市場に比べて「フロンティア」と評価される地域であるうえに、ここ数年間は高い経済成長に支えられて中産階級の購買力が大きくなっているからだ。

都市化にともなう高級製品の需要も拡大しており、国内家電メーカーの現地販売網の強化と生産設備の拡大の動きが相次いでいる。

昨年、サムスン電子の中国を除くアジア・アフリカ市場の売上げは39兆1000億ウォンで、売上げ全体(201兆9000億ウォン)の19%を占めた。 2013年にエジプトに完成したテレビモニター工場をはじめ、南アフリカのテレビ工場を拠点にそれぞれアフリカ北部と南部の家電市場を集中的に攻略している。長期的にはアフリカの成長と相まって、25%台にまで高まるものと期待される。

ただし主力品目であるスマートフォンは、中国企業の低価格フィーチャーフォンの攻勢があまりにも激しく、シェアを奪われる流れにある。ファイナンシャルタイムズ(FT)は上半期、中国の中・低価格の携帯電話会社「トランション(傳音/TRANSSION)」がフィーチャーフォン5000万台を販売し、サムスン電子を押してアフリカでの市場シェア1位を記録したと報道した。これに対して電子業界の関係者は、「昨年にアフリカで販売された携帯電話のうち、57%はスマートフォンではなくフィーチャーフォン」だとし、「今後2~3年以内にフィーチャーフォンとスマートフォンの割合が逆転するスマートフォンゴールデンクロスが起これば、高級製品のサムスンギャラクシーの需要は増加するだろう」と語った。

最近、LG電子は国内企業の中で最初にアルジェリアにスマートフォンの生産拠点を整えるために、現地企業と提携を結んだことが伝えられた。 LG電子の関係者は、「アフリカの不安定な電力状況に備えて、停電しても90分間の視聴が可能なバッテリーTVプラス」と、マラリア蚊の退治用エアコンを発売するなど、地域特化戦略で内需の先取りに注力している」とした。

東部大宇電子は、合理的な価格帯の家電製品を前面に出してチュニジア市場に新規参入するなど、北アフリカ市場をターゲットにして内需攻略に死活をかけている。カルプなど大型ディスカウントストアと家電専門の流通網に自社製品を供給し、チュニジアに強力な新規サプライチェーンを構築することに成功した。東大宇電子の関係者は、「先月から新規流通チャネルに冷蔵庫とドラム式洗濯機などの新製品の供給を開始した」とし、「全自動洗濯機などの供給ラインアップを大幅に拡大するつもり」だと語った。

KOTRAヨハネスブルグ貿易館によると、昨年のサハラ以南の消費財市場規模は3505億ドルに達する。またアフリカ全域の都市化拡大の流れで、都市消費層の規模が2040年ごろには2億5000人を超える見通しだ。

またこれらの「ブラックダイヤモンド階層」は経済の高成長をまざまざと目撃する若い世代で、将来の経済状況を楽観して果敢な「消費志向」性を見せているという分析だ。

特に最近、国際原油価格の上昇と銅・金・希土類などの原材料価格の上昇が重なり、アフリカ経済の来年度の成長見通しも青信号が灯った。国際通貨基金(IMF)は来年、アフリカの経済成長率が今年(2.6%)よりも大きく上昇した3.4%に達すると予想した。

  • 韓国家電ビッグ3、アフリカで「ブラックダイヤモンド」掘り起こす
  • 韓国家電3社によるアフリカの内需攻略状況

  • 韓国経済_イ・ジェチョル記者
  • 入力 2017-11-27 17:51:13




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