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ウォン・原油価格・金利…「3高」疾走で警報


◆ ウォン・金利・原油価格の「3高時代」 ◆

ウォンと国際原油価格、そして市場金利が同時に急上昇する「3高」現象が加速している。 23日、ソウル外国為替市場でウォンはドル1085.4ウォンで取り引きを終えて、前日(1089.1ウォン)よりも3.7ウォン上昇した。前日、ウォンは2015年5月以降の2年6カ月ぶりに1080ウォン台に入ったことに続き、ウォン高傾向が継続した。

この日、外国為替当局の高位関係者があるフォーラムで記者らと会って、「域外の投機筋が政府の役割を見過ごしている」とし、間接的に口頭介入を行ったにもかかわらず、市場はものともしなかった。

国際原油価格もバレル当たり60ドル台をにらんでいる。 22日(現地時間)、米ニューヨーク商業取り引き所(NYMEX)で、12月渡しのウェスト・テキサス・インターミディエイト(WTI)はバレル当たり58.02ドルで、前日よりも1.19ドル(2.1%)上昇した。これは2015年6月30日に64.30ドルを記録した後の、2年5ヶ月ぶりに最も高い価格だ。

韓国銀行金融通貨委員会が、来る30日の会議で基準金利を引き上げる可能性が提起され、市中金利も先月以降は継続して上昇傾向に乗っている。特に家計融資の主軸をなす住宅担保融資の金利は、コフィックス(COFIX/資金調達費用指数)金利にそって急激に上がっている。

KB国民銀行と新韓銀行、ウリ銀行などの主要銀行は16日、住宅担保融資の金利を3.01~4.01%から3.02~4.02%にいっせいに引き上げた後、実際に適用される窓口金利が上昇傾向に乗っている。一部の混合型住宅融資の金利はすでに5%を超えた。特に韓銀が基準金利を引き上げた場合は、市販貸出金利はさらに急速に上がる可能性が高いというのが大方の分析だ。

このようにウォンと原油価格そして金利の同伴上昇は、マクロ経済の運用に少なからぬ負担を与えることが懸念される。ウォン高はドル表示の商品価格の上昇を招き、輸出業者の価格競争力の悪化につながることがありうる。

ソン・テユン延世大教授は「独占力を確保した半導体など、一部の産業を除いた大部分の輸出企業はウォン高で打撃を受けることが起きうる」と語る。国際原油価格の上昇は、わが国の主力輸出業種である石油化学の収益性悪化に直結する。金利上昇も企業や家計のしわを濃くすることがありうる。韓銀によると、融資の金利が1%上がれば、家計が支払わなければならない利子の規模は9兆ウォンを上回る。
  • 毎日経済_キム・イノ記者/キム・ジョンフン記者/キム・ハギョン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2017-11-23 17:55:07




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