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半導体・ディスプレイの好況…生産装置の取り合い合戦


大規模な追加増設を予告したサムスン電子、SKハイニックス、LGディスプレイ、サムスンディスプレイなどの半導体・ディスプレイメーカーは、重要な製造装置を先取りするために全社的な力量を投入している。1日、業界によると半導体・ディスプレイ業界では、独自の生産装置を作る各企業から装置を競合他社よりも先に設置するために、国内の各企業は死活をかけた戦いを繰り広げている。

7ナノ以下のメモリ半導体の製造に必要な装置とされる極紫外線(EUV)露光装置は世界で唯一、オランダのASMLだけが製造している。有機発光ダイオード(OLED)の装置・材料技術も、科学技術分野の基盤がしっかりした日本企業が握っている。

半導体ラインに7ナノEUV露光装置を持ち込もうとするサムスン電子の半導体部門購買チームには最近、警告が鳴った。この装置をサムスン電子よりも先に購入しようとする台湾TSMC社などと競争が繰り広げられたからだ。この装置を半導体ラインに導入すると、ウェハに回路パターンを描く工程が大幅に減る。 ASMLは先月、米サンフランシスコで開催された「セミコンウェスト2017(SEMICON West 2017)」で、EUV露光装置のパワーを2倍に上げた製品を公開した。来年にこの装置が出荷される予定だが、研究開発用の機器よりも時間あたりの処理速度は2倍に高まる。特にEUVを活用すれば他の工程も簡素化することができ、生産単価が大幅に低くなる利点がある。

液晶表示装置(LCD)がOLEDに置き換わるスマートフォンのOLED分野では、キヤノントッキが生産する第6世代蒸着装置が依然として購入しにくい品目だ。現在、中国では6ヶ所以上のOLED工場が一度に建設され、サムスンディスプレイ・LGディスプレイとこの装置をめぐっての競争に火がついている。サムスンディスプレイは第6世代OLED市場を先取りし、一時は独占的にこの装置の供給を受けた。当時、李在鎔(イ・ヂェヨン)サムスン電子副会長が直接、日本のキヤノントッキを訪問して契約を結んだことが分かった。

2020年に10.5世代のテレビ用OLEDパネルを生産しようとするLGディスプレイは、ニコンの露光装置の購入に乗り出した。ニコンは日本のシャープの第10世代工場に露光機を単独で提供した企業だ。 10世代よりも投入ガラス基板が大きくなった今回の10.5世代の投資にしたがって、LGディスプレイは必ずこの装置を望むだけに供給は不可欠だ。問題は中国の多くの業者もこの会社に装置を要求しているという点だ。ニコンの関係者は「今年6月、世界初の10.5世代ガラス基板に適した露光機の開発を終えた」とし、「希望するメーカーに供給する準備ができた」と明らかにして競争が加熱している。
  • 毎日経済 イ・ドンイン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2017-08-01 17:27:32




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