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サムスン電子「第4四半期から半導体景気鈍化」言及


  • サムスン電子「第4四半期から半導体景気鈍化」言及

◆ 半導体の見通し、暗雲 ◆

サムスン電子はメモリ半導体価格の下落の可能性に初めて言及した。今年の第3四半期の、スマートフォン・家電などの不振の中でも半導体事業の活躍に支えられ、史上初の「四半期営業利益17兆ウォン突破」というエポックを成し遂げたが、メモリ事業の悪化で今年の第4四半期と来年第1四半期には実績が鈍化する可能性が高まっている。

サムスン電子は31日、今年の第3四半期に連結基準で売上65兆4600億ウォンと営業利益17兆5700億ウォンを達成したと明らかにした。売上げは前年同期比で5.5%増えて、昨年の第4四半期(65兆9800億ウォン)に続いて2番目に大きな数値を記録した。

第3四半期の営業利益は前年同期比で20.9%、前四半期との比較では18.2%増え、これまでで最大を達成した。サムスン電子の営業利益が17兆ウォンを超えたのは初めてだ。売上げに営業利益が占める割合である営業利益率は26.8%だった。サムスン電子の第3四半期の業績は、半導体とディスプレイなどの部品が善戦したが、スマートフォンや家電などのセットが振るわなかった。特に史上最高の実績をリードしたのは、だんぜん半導体事業だ。第3四半期の半導体部門の売上げは24兆7700億ウォンと営業利益は13兆6500億ウォンで、それぞれ過去最高を達成した。半導体部門の営業利益率はなんと55.1%に達した。

しかし半導体への依存度が非常に高いという点が不安要素としてあげられる。全体の営業利益のうち77.5%が半導体から出てきた。半導体部門がサムスン電子の営業利益に占める割合は、昨年第3四半期の68.1%から今年の第1四半期は71.2%、第2四半期は72.3%で、徐々に拡大している。特に半導体に対する高い依存度で、サムスン電子の第4四半期の実績は鈍化するとみられる。

半導体メーカーが設備を大幅に拡張したことから、第4四半期から来年の第1四半期のメモリ価格の下落が見込まれているからだ。サムスン電子も実績発表後のコンファレンスコールで、初めて半導体市況の悪化の可能性に言及した。サムスン電子の関係者は、「今年の第4四半期は半導体市況の減速の影響で、前の四半期に比較して下がるだろう予想される」とし、「来年の第1四半期にもITのオフシーズンの影響で業績悪化が予想される」と説明した。この関係者はまた、「来年の第2四半期以降はモバイル・サーバーなどを中心に、(メモリの)需要が改善されるだろう」とし、「来年の下半期からは需要が供給を上回るだろう」と予想した。
  • 毎日経済_キム・ギュシク記者/イ・サンドク記者/チョン・ギョンウン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2018-10-31 18:05:34




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