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サムスン電子、株主総会に900人が参加…8歳の株主も

8歳の株主が登場 

サムスン電子の定期株主総会が、株主900人あまりが参加したなかで開かれた。昨年は約400人が参加したが、今年はコロナ19の余波が相変わらずのなかで2倍以上が集まるなど、熱気のこもった中で行われた。このような参加者の規模は、これまでで最大だった2019年(1000人)の記録に迫るものだ。

17日、サムスン電子は京畿道水原コンベンションセンターで第52回定時株主総会を開催した。優先株の保有者を含め、株主の数だけでも296万人に達するサムスン電子は昨年から、これまでの株主総会の場所だったソウル市の瑞草(ソチョ)社屋よりも広い水原コンベンションセンターで総会行事を開いている。

■ 電子投票ですべての案件を票決

今年の株主総会では出席株主に電子投票端末を支給して、「拍手通過」の代わりにすべての案件に投票することができたことが目立った。上場企業では案件の実質的な投票は事前投票と委任状を通じた議決権行使などで行われるために拍手通過がよく行われるが、サムスン電子は今年初めて参加した株主に電子投票端末を支給して、すべての案件に対して票決することにした。株主総会に慣れていない若い株主が拍手通過に対する拒否感を感じることがあるという点を勘案したとサムスン電子側は説明した。

オンライン中継システムとオンライン事前質問が導入されたことも特徴だ。金奇南(キム・ギナム)」副会長などのサムスン電子の経営陣はこの日、株主総会の現場に参加した株主だけでなく、オンライン掲示板に上がってきた株主からの質問にも答えた。

徹底した防疫のための措置も目立った。サムスン電子は本来は7000席以上が可能な面積の空間に、座席を1200席のみを配置した。あるいはまた総会場に3か所の臨時診療所を設置し、医師と看護師などの医療スタッフ10名を投入して万一の事態にそなえた。株主総会が開かれた水原コンベンションセンターは、2週間前から毎日防疫を実施した。

■ 李副会長の去就、話題に

この日の株主総会では、懲役2年6月の実刑を宣告されて収監されている李在鎔(イ・ヂェヨン)サムスン電子副会長の今後の去就をめぐって株主間の舌戦が続いたりした。

自分を「参与連帯」の会員だと明らかにしたある株主は、「李副会長が実刑判決を受けた後も、まだサムスン電子副会長職を維持している」とし、李副会長の解任を要求した。このような要求に対して議長を務めたキム副会長は、「グローバルネットワークと未来ビジネスの決定など李副会長の役割を考慮しつつ、会社の状況や法の規定を総合的に検討する」と答えた。

一般株主らのあいだでは「会社の発展のためには李副会長の役割は不可欠」だとし、市民団体の主張に反対する声も多数出ている。ある株主は「李副会長をはじめとする役員がサムスン電子を世界的に有名な企業に育てた。誰がなんと言っても現在の役員はそのままでなければならない」と主張し、他の株主は「李副会長に対する実刑宣告は、地を叩いて鬱憤をはらすこと」だと発言して拍手を受けた。

李副会長の就業制限に対する論議と関連し、一部の株主は遵法監視委員会が李副会長の去就について論じるのは不適切だという意見を出した。ある株主は「遵法委員会は独立的な外部監視機構に過ぎない」とし、「法を越権して(就業制限を)決定することはできない」と発言した。

鋭い質問もあふれた。ある株主はキム副会長に「サムスン電子がファウンドリ分野の場合、世界市場でかなり落ちるという報道が出ているが、世界1位の台湾TSMCにいつ追いつくことができるか」と質問した。キム副会長はこれについて、「サムスン電子のファウンドリーは先導企業に比べて市場シェア、規模の経済を可能にするキャパ(生産能力)、そして顧客数で不足しているのは事実」だとし、「しかし最尖端プロセスの競争力は劣らない。効率的な投資を通じて格差を減らしていく」と答えた。

■ 「8歳の株主」登場

この日の株主総会では、8歳の子供が参加して目を引いた。仁川ミョンソン小学校2年に在学中のイ・ドユン君(8)がその主人公だ。母親のパク・ヒョジン氏の手を握って参加したドユン君は昨年、サムスン電子の株式2株を買った小口株主だ。

イ・ドユン君は1年前、サムスン電子の株式を1株ずつ二度にわたって買い入れた。平素からギャラクシースマートフォンを持ちたがっていたドユン君に、「会社の所有者になってみてはどう?」と勧誘するやいなや、ドユン君はこれまで集めた小遣いやお年玉などを合わせて株を買い入れたとパクさんは説明した。パクさんは「今年初めには収益率が70%に至ることもあった」とし、「年初の株価が9万ウォンを超えたときに売ろうとするなど、意見を積極的に出すほうだ」と語った。

韓国預託決済院によると、昨年末の時点で株主総会に出席資格がある普通株式の株主は215万4081人で、優先株保有者を含む全株主は295万8682人だった。サムスン電子の全株主数と普通株の株主数は東学ケミ運動前の2019年末との比較ででそれぞれ5倍と4倍に増えた。
  • 毎日経済 | ノ・ヒョン記者/パク・チェヨン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2021-03-17 23:11:24




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