現代・キア自、新車発売で中国での不振脱出に始動かける



2017年の「高高度ミサイル防衛システム(THAAD/サード)」事態以後、中国市場で下り坂を走ってきた現代自動車グループが不振脱出に始動をかけている。現地戦略型モデルの善戦で第1四半期の販売台数が30%近く増え、収益性の改善のためにディーラー在庫を大幅に縮小した。

29日の現代自動車グループによると今年の1~3月、北京現代(Beijing Hyundai)と東風悦達起亜(Dongfeng Yueda Kia)の販売実績(卸売)は12万2748台で、前年同期比で28.5%増加した。昨年第1四半期のコロナ19拡散の余波でふらついた中国の自動車市場が、急速に回復傾向を見せたおかげだ。モデル別の販売実績は、新型「エラントラ(アバンテ)」3万3889台、中国専用のスポーツ・ユーティリティ・ビークル(SUV)「ix35」2万2074台、「スポーティジ」8487台、現地戦略型の小型SUV「KX3」5668台などの順となった。

一時は180万台に迫っていた現代自動車グループの中国での販売実績は、2017年の「サード暴風」を起点に減少曲線を描いている。 2019年に100万台が崩れ、昨年はコロナ19パンデミックの影響で66万台にとどまった。今年は81万7000台を目標に掲げたが、これも容易ではない状況だ。

しかし現代自動車グループは大幅な割引イベントを通じて短期販売実績をふくらませるよりも、収益性中心のファンダメンタルズの改善を引き継いでいくという方針だ。昨年の下半期から中国事業の体質改善のために現地ディーラー網の再編に突入した結果、今年の第1四半期はディーラー在庫を2万8000台あまりに減らした。これは適正在庫を維持して低価格販売を止揚し、インセンティブ(販売奨励金)を縮小するためだ。

現代自動車グループの関係者は、「実売価格の上向きとディーラーの収益増加、在庫減少などで中国現地の販売健全性は徐々に改善されている」とし、「第2四半期にも短期販売拡大ではなく、ファンダメンタルズの改善を通じた基礎競争力の革新を継続して推進する計画」だと明らかにした。

北京現代は最近、現地戦略型の中型セダン2世代「ミンツ(英文名ミストd)」と新型「ツーソン(現地名ツーソンL)」をリリースしたことに続き、新型の多目的車(MPV)を近日出荷して現地の人々の心をひきつける予定だ。また東風悦達起亜は販売およびブランド・マーケティングの専門家出身の新任リュ・チャンスン総経理(代表取締役)を中心に、新しいブランド哲学のビジョンを広めていく計画だ。

また現代自動車グループはブランドイメージの刷新に加え、△研究開発の現地化、△エコカーのラインナップ拡大、△水素燃料電池事業の本格化などを推進し、再跳躍に乗り出す。今年の下半期に世界最多販売水素電気自動車「ネッソ」を現地で出荷し、「アイオニック5」と「EV6」「ジェネシスG80」電気自動車なども早ければ年内にリリースする。

ただし一部では現代自動車グループが中国現地企業と欧州の高級自動車ブランドの間で「サンドイッチ」の身分に転落する可能性があるという憂慮が出ている。実際に、今年に入って競合他社が販促活動を大幅に強化するなどの影響で、現代自動車グループの中国市場シェアは2020年(3.4%)に比べて0.8%ポイント下落した2.6%にとどまり、順位も10位圏外に押し出された。

イ・ハング韓国自動車研究院研究委員は「中国の高級車市場はドイツの3社と日本のレクサスがすでに掌握しており、電気自動車市場は地元企業が補助金をうしろだてに4000ドルの電気自動車を販売している」とし、「現代自動車グループはなかなか力を発揮できずにおり、今年の年間販売量は60万~70万台のラインにとどまる可能性が高い」と診断した。
  • 毎日経済 | パク・ユング記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2021-04-29 19:13:02