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ワクチン効果?韓、5月の輸出額46%急増

1988年以来で32年ぶりの好成績 

  • ワクチン効果?韓、5月の輸出額46%急増

ワクチンの普及拡散と世界各国の刺激策で景気が回復の波に乗るなかで、半導体と自動車や石油化学などの主力品目が躍進しつつ輸出が急増した。

1日の産業通商資源部によると、先月の輸出額は507億3000万ドルで前年同期比で45.6%急増した。増加率だけを見ると1988年8月の52.6%以来で32年ぶりの最大値だ。増加率が2カ月連続で40%台を超えたことも史上初めてだ。

しかし大企業の半数以上は今年の下半期に輸出が前年比で減少するだろうという反応を見せており、コロナ19の突発変数と原材料価格、為替レートの変動などのリスク要因に神経を尖らせている。

今年の輸出は基底効果だけでは解釈できない面を見せている。 5月は自動車93.7%、携帯電話などの無線通信機器41.4%、半導体24.5%など、わが国の輸出の30%を占める主力業種の輸出増加率が好調を見せた。 5月の輸出額507億3000万ドルは、これまで5月の歴代実績の中で最高値だ。 1~5月の累積輸出額2484億ドルも、同じ期間と比較したときに歴代で最も良かった。

洪楠基(ホン・ナムギ)経済副総理兼企画財政部長官は、「コロナ19の基底要因をはるかに超える好調」だと自評した。現代経済研究院のチュ・ウォン経済研究室長は、「最近の輸出回復傾向は基底効果と輸出産業の競争力の上昇がかみ合った結果」だと分析した。

ただし下半期の輸出戦線は明るくない。

この日、韓国経済研究院が輸出主力企業12業種150社を対象に実施した下半期の輸出見通し調査によると、回答企業のうち55.2%は下半期の輸出は減少すると予想した。半導体とディスプレイなどの電気・電子(70%)、自動車・部品(63%)、バイオ・ヘルス(59.5%)、石油化学(52.4%)などの輸出模範生のほとんどが今後の輸出は減るだろうと憂慮した。輸出が増えうだろうという応答がより多かった分野は鉄鋼と一般機械、そして船舶などの3つの業種だけだった。

各企業は下半期の輸出リスクとしてコロナ19の持続(42.9%)、原材料価格の変動(23.3%)、為替変動の拡大(10.3%)、米・中貿易紛争などの外交懸念(8.9%)などを挙げた。韓国経済研究院のイ・サンホ経済政策チーム長は、「下半期の輸出が増加する企業よりも減少する企業が多けれなば、業種や企業ごとに業績が分かれるK字型の二極化現象が発生することがある」と診断した。

主要な経済研究所は基底効果と輸出競争力の拡大という「二大好材料」がかみ合った上半期の効き目が徐々に落ち、下半期には「息抜き」に入ると見ている。韓国銀行は今年の上半期の輸出増加率14.8%は、下半期には4%に大幅に低くなると予想した。韓国開発研究院(KDI)も同様に、13.8%から4.1%に目線を下げた。

問題は国内の成長における輸出依存度が大きくなっただけに、米・中通商紛争やグローバルな部品供給の支障などの突発変数が起きれば成長率は逆風を迎えるあkもしれないという点だ。

チュ・ウォン室長は「米・中貿易紛争とグローバルな金融引き締めなどが予想されるだけに、輸出の不確実性に対する事前対応を通じて産業の安定性を確保しなければならない」とし、「輸出競争力を引き上げるために、新成長・高付加価値産業に対する集中的な投資と人材育成への支援政策の強化が行われることが重要だ」と語った。
  • 毎日経済 | キム・ジョンファン記者/ペク・サンギョン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2021-06-01 17:31:28




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